●ルート14:雄山(おやま) 信仰の山、立山の主峰

[山行ナビ]
日帰り
室堂-雄山(往復)
歩行時間:3時間45分
体力 ★★★☆☆ | 技術 ★★★☆☆

 立山の主峰、雄山は標高2,992mあり、室堂を見下ろす景色が良い。山頂は360度の大パノラマで剱岳や槍ヶ岳、白馬方面の山々を望める。日本三霊山の一つに数えられ(富士山・白山・立山)、山頂には「雄山神社峰本社」がある。7月から9月の間の午前8時から午後3時までの間であれば、祈祷と祝詞を上げてもらえる。山頂直下は急登の岩場なので気を付けて歩きたい。短い距離で登れる3,000m峰として訪れる人も多い。

雄山の山頂付近は急登が続き、ゴツゴツとした岩で覆われる。信仰の山らしい険しい道だ
山頂に鎮座する雄山神社峰本社。入場料を払えば誰でも入れる

●ルート15:弥陀ヶ原(みだがはら) どこまでも続く湿原を歩く

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日帰り
室堂-天狗平-弥陀ヶ原
歩行時間:3時間15分
体力 ★☆☆☆☆ | 技術 ★★☆☆☆

 2012年にラムサール条約に登録された弥陀ヶ原湿原。夏は高山植物が咲き誇り、秋は池塘と草紅葉で彩られる散策路だ。室堂から下る道は木道が中心で歩きやすい。鎖場もあるので、トレッキング気分も十分に感じられる。振り返れば立山、剱岳が遠くに見通せる。終始、壮大なパノラマの景色が続くので、心地よい山時間が過ごせるはずだ。帰りは弥陀ヶ原から室堂行きのバスに乗ろう。

広大な湿原が広がる弥陀ヶ原。木道が敷いてあるので歩きやすい。日本離れしたスケールの景色の中には、大小3000個ほどある池塘(ちとう)が点在する 

季節と共に高山植物の花々が次々と咲いていく。写真を撮って後で名前を調べる楽しみも

●ルート16:室堂散策(むろどうさんさく) 立山の名所を巡る

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日帰り
室堂内の散策路
歩行時間:2時間50分
体力 ★☆☆☆☆ | 技術 ★☆☆☆☆

 古くから立山は神々が宿る山とされ、全国から多くの参拝客が訪れてきた歴史がある。標高2,400mの室堂には多くの高山植物やライチョウをはじめとした動物が生息し、「ミクリガ池」「ミドリガ池」をはじめとした大小の池、火山性ガスがダイナミックに噴出する「地獄谷」など、アルペンムード溢れる風景が広
がっている。その散策路を歩くだけでも十分立山に来た甲斐がある。一部アップダウンもあり、適度にトレッキング気分も感じられるだろう。休憩スペースも豊富なので、優雅な立山の時間を過ごすのにぴったりだ。山荘やホテル、温泉も備わり、非日常を存分に感じられる。

ミクリガ池は噴火口跡に水が溜まって出来た大きな池。見る場所によってはハート形に