関西圏・中京圏から日帰りできる、福井県敦賀市近郊にある岩籠山(いわごもりやま)は標高765mと低山ながら、登山道が渓流に沿っており、さながら沢登りのような涼しい山歩きを楽しめる。登頂後は笹原の中に巨石がそびえる「インディアン平原」へ。北は敦賀湾、南は琵琶湖の絶景が望める。

■夏でも涼しい渓流の道

沢沿いの「市橋コース」を歩く(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 岩籠山に登るコースは、渓流沿いを歩く「市橋コース」と、尾根伝いに歩く「駄口コース」がある。夏の暑い時期なら断然涼しい中楽しめる前者がおすすめ。駐車場から登り始めると、すぐ左手に渓流が現れる。

 やがて道は沢と交差し対岸に渡る。しばらく歩くとまた対岸に…… という具合に、何度も何度も渓流を渡る。道に迷わないよう、登山道のしるしである赤いリボンを目印に歩く。

何度も何度も渓流を渡る(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 渓流を渡る際、バランスを崩し転倒しやすいため、ストックを持参するとよい。

 この日、平地では35℃まで気温が上がったが、ここは別世界のよう。沢を吹き渡る涼風が顔に当たって心地よい。しばしマイナスイオン溢れる山歩きを楽しむ。

沢音に癒されながらの山歩き(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
暑い日には水浴びしたくなる滝つぼ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 時折、滝つぼも現れる。夏になると、ここで滝行ポーズをとる写真が福井の登山愛好家のSNSに溢れている。