■夏山シーズンスタート

 7月も3連休を過ぎ、本格的な夏山シーズンが到来しました。長野県北部に位置する栂池自然園も遅くまで残っていた雪がようやく消え、高山植物の見頃を迎えています。

湿原の中に咲く花々

■高層湿原に広がるお花畑は、年齢問わず楽しめる

 栂池自然園はすぐ後ろに北アルプスがあることが地形的に大きな要因となり、多くの高山植物に恵まれることとなりました。標高約1,900mにある園内には、湿原を好む花はもちろん、稜線でしか出会うことがない花まで見ることができます。

 ゴンドラとロープウェイで簡単にアクセスすることができ、園内はしっかりと木道が整備されているので、年齢を問わずに高山の花々を気軽に楽しむことができます。

多くの花が湿原を彩る

■夏山を彩るコバイケイソウとニッコウキスゲ

 園内に入ってすぐに目に入ってくるのがコバイケイソウ。たくさん咲く「当たり年」と、ほとんど咲かない「裏年」があるそうで、今年は間違いなく「当たり年」です。湿原を埋め尽くすように真っ白な花を咲かせています。

 コバイ(小梅)と名付けられただけに小さい梅の花に似たものが密集して咲きます。香りも強く、甘く香るその香りは近くに行かなくても分かるほど。その形と香りの両方を楽しんでみては。

当たり年となったコバイケイソウ
コバイケイソウと浮島湿原