■エサでの基本的な釣り方
岸釣りでは仕掛けを投げて探るが、投げたあとは船下を探る船釣りと変わらない。まず仕掛けを着底させ、5〜10秒待ち、ロッドを立てて仕掛けを底から持ち上げ、また着底させて5〜10秒待つ。これを繰り返し行うのが基本的なアカハタの釣り方となる。
根がかりの多いポイントでは、仕掛けが着底したら素早く底から持ち上げる。それからロッドを上げ下げし、着底、底から離す、の操作を繰り返す操作方法も効果的だ。
アタリはさまざまなタイミングで出る。アタリがあったら、基本的にはすぐにアワセをして、針掛かりさせよう。
■アカハタのおすすめ調理法
アカハタは旨みが強く、シンプルな料理との相性がよい。そこで紹介したいのが酒蒸しだ。刺身や煮付け、鍋はもちろんだが、酒蒸しにすると、アカハタの旨みを存分に味わえる。筆者が実践するアカハタの酒蒸しの作り方は以下の通りだ。
●アカハタの酒蒸しの作り方
・材料
アカハタ 1匹
昆布 10センチ角
酒 大3
塩 適量
①アカハタのウロコ、エラと内臓を取り、流水で洗い、水気を拭き取っておく。
②アカハタ全体に塩を振りかけ、30分ほどおく。30分経過したら、熱湯をかけて、冷水に落とし、汚れを落とす。
③皿に昆布、アカハタの順にのせ、上から酒を振りかける。ラップをし、10〜15分ほど中火にかけた蒸し器で蒸す。蒸し上がったら完成。
お好みで白髪ネギをのせても美味しくいただける。また、ポン酢をつけて食べると非常に美味だ。
味の良さで評判のアカハタは、エサで狙うと数釣りを可能にする。エサ釣りでは小型のアカハタが釣れることも多いが、小型はリリースし、末永くアカハタ釣りのできる環境を守ってほしい。夏はアカハタの最盛期となる。ぜひ今夏こそ近年人気のアカハタ釣りに出かけてみてほしい。