■通称ニペドン! 悠然とそびえ立つニペソツ山の頂上へ
天狗のコルからいったん下り、ニペソツ山へと近づいていくのだが、視界が良ければ目前にニペソツ山の岩峰部がドーンと目前にそびえ立つ。誰が言ったか、通称ニペドン。まさにその名の通りの圧倒されるような存在感だ。ここから山頂までは急峻な山を歩くが、登山道がうまく付けられており、見た目ほど困難な道ではない。
頂上からの展望は言うまでもない。残雪の残った表大雪や十勝連峰の山々、近くは石狩連峰、遠くは阿寒の山なども見渡すことができる。山を登ってきた充実感を味わえるひとときだ。
ニペソツ山が北海道の岳人たちに好まれる理由は、名峰でありながら、手つかずの自然が残った静かな山というところにある。長い道のりを下山した後にも、また行きたいと思わせる魅力に満ちた山。それがニペソツ山だ。