本格的な夏山シーズンに向けて山行プランを練っているみなさん、今年こそ日本一の山にチャレンジしてみませんか?

 いえいえ、高山病とは無縁、“弾丸登山ツアー”でも心配なし!

■“日本一の山”は東北にあり!

 誰でも知っている「日本一の山」といえば富士山ですよね。標高3,776メートル、疑うことなく「日本一高い山」です。

 では、反対の「日本一低い山」はどこか。

 答は、宮城県仙台市の日和山(ひよりやま)。

駐車場近くの看板には、日和山の由来や震災前の姿が(3月撮影。以下同)

「あれ? 大阪の天保山が日本一では?」と思った方もいるかもしれません。確かに以前はそうだったのですが、2011年の東日本大震災による津波の影響で山が削られ、標高3メートルの山として2014年、日本一低い山と認定されているのです(ちなみに天保山は4.53メートル。二等三角点もあります)。

■アプローチは車が便利。駐車場から山頂が見下ろせる……?

 夏山シーズンの“脚ならし”を兼ねて、日和山日帰り登山にチャレンジ(というほどのことではないですが……)。

 日和山は、仙台市の北部、仙台港と七北田川にはさまれた蒲生干潟と呼ばれる海岸近くにあります。公共交通機関では行きづらいので、クルマでの移動が現実的です。(なお、最も近い地下鉄東西線荒井駅には『せんだい3.11メモリアル交流館』があり、ぜひこちらにも足を運んでほしいと思います)

せんだい3.11メモリアル交流館:https://sendai311-memorial.jp

 周辺は工場や倉庫が立ち並ぶ地域で、震災復興工事のため度々アクセス道路が変わったりしていましたが、今は「登山口」のすぐ近くに駐車場が整備されています。

駐車場から、山頂よりも高い階段を上りましょう!

 駐車場にクルマを停め、堤防の階段を上がると、目の前には干潟の景色が広がり、前方に日和山を“見下ろす”ことができます。