■200銘柄、1000種類以上の豊富な品揃え

地下に降りると、そこはまるで泡盛の博物館(画像提供:株式会社泡盛館)

 地下1階、泡盛の展示販売のメインスペースは、まず目に入る泡盛の数に驚く。沖縄県には全部で48の酒造があるが、全酒造、200銘柄1000種類以上の泡盛を取り扱っているそうだ。

 泡盛の歴史や文化などのパネル展示や、館長秘蔵の酒などもあり、館内はまるで博物館のよう。

泡盛を甕(かめ)でも販売している(画像提供:株式会社泡盛館)

 多くの泡盛の甕(かめ)を展示しており、ほのかに泡盛の甘い香りが漂う。

■50年以上の熟成!  世界に誇る希少な長期熟成古酒

世界的にも希少な泡盛の古酒がずらりと並ぶ(写真:小石えりこ)

 泡盛は、貯蔵年月を重ねるほどコクや香り、まろやかさなどが高まり上質になると言われている。新酒から35年以上熟成したものは現存が少なく、世界的に見ても貴重である。泡盛館は、35年をゆうに超える、50年物の長期熟成古酒も取り扱っているというから驚きだ。

 適切に管理をすれば、自宅で古酒に育てることも可能だ。沖縄では、赤ちゃんが生まれたときに泡盛を仕込む習慣があり、年を重ねるごとに変化する泡盛と共に家族の思い出も加わっていく、そんなストーリーが生まれるのも魅力の一つである。