■富士山を眺めながらキャンプメインで楽しめる「朝霧JAM」

 富士山麓の朝霧アリーナで開催される「朝霧JAM」。会場内のキャンプサイトだけでなく、富士山を眺めながらキャンプできることで知られている「ふもとっぱら」でのオートキャンプを選ぶこともできるのだ。

●朝霧JAMでのキャンピング

テントがレンタルできるキャンプサイトならば手ぶらでも参加できる

 会場内のキャンプサイトは、メインステージ前のテントの中でもリラックスして音楽を楽しめる「CAMP SITE A」と、木々に囲まれた場所で静かにキャンプを楽しめる「CAMP SITE B」に分かれている。ふもとっぱらと会場とは離れた場所にあるため、シャトルバスを利用して行き来することになる。

 フジロックと比べ、朝霧JAMではキャンプの比重がより大きく置かれており、チケットも基本的にキャンプサイトの利用も料金に含まれている。オールナイトでどこかの場所では音楽が鳴っているフジロックと違い、ライブは午後10時前には終了となるため、メリハリをつけてキャンプそのものを楽しむようになっているのだ。

 ふもとっぱらでのオートキャンプなら荷物を運ぶ手間が省けるため、快適にキャンプができるのもメリット。「キャンパーの聖地」としても知られるふもとっぱらだけに、キャンプのしやすさは折り紙つきだ。

 筆者は会場内のキャンプサイトを利用することが多いが、駐車場から荷物を運ぶのになかなか苦労する。気軽にキャンプも楽しみたいなら、ふもとっぱらのオートキャンプをおすすめしたい。ただし、シャトルバスを利用しなければならないため、頻繁に行き来はしづらいというデメリットもある。

●リラックスして楽しめる朝霧JAM

チェアを持ち込めば、自然の中でリラックスしてライブを楽しむこともできる

 会場の混み具合は、フジロックに比べればやや空いているため、始終ゆったりした気持ちで楽しめる。メインのライブステージは2つに限られているため、大小合わせて10以上のステージがあるフジロックよりは移動にかかる負担も軽い。

 キャンプ初心者でフェスデビューしたいという人には、朝霧JAMは最適なイベントだろう。2019年は台風のため開催が中止され、2020年、2021年はコロナ禍での開催見送りとなった。2022年の今年、ようやく3年越しのイベント復活。心待ちにしていたファンの期待も高まっている。

 イベントの客層にもよるが、老舗のフェスであるフジロックや朝霧JAMなどは参加者の年齢層が比較的高めで、落ち着いた雰囲気で楽しめる。アウトドアファッションの参加者が多く、フェスは初めてというキャンパーでもすぐになじめるだろう。

 ぜひ、今年の夏はフェス参戦にチャレンジしていただきたい。アウトドアレジャーの幅もきっと広がるはずだ。