尾道は日本遺産にも認定されている観光地。今まで、訪れたことがある人も多いはずだ。しかし、尾道駅前から瀬戸内海の島々へ行く船が出ていることを、知る人はあまりいないのではないだろうか。

 今回は、いくつかある島の中で、瀬戸内レモンの栽培が盛んな生口島(いくちじま)へ行ってみようと思う。瀬戸内海の絶景と生口島の観光スポットを紹介していく。

■瀬戸内クルージングで快適な船旅

生口島と隣の高根島(こうねしま)をむすぶ高根橋。船からは美しい瀬戸内海の景色が楽しめる。(写真:瀬戸内クルージング提供)
尾道駅前から生口島へ運航しているサイクルシップラズリ(写真:瀬戸内クルージング提供)

 生口島への旅は尾道駅前にある尾道ウォータフロントビル内の桟橋から始まる。そこから運航されているのが瀬戸内クルージング。船旅と聞いて船酔いや不安を感じる人もいるかもしれないが、瀬戸内海は穏やかで、船が揺れるということは少ない。外洋に面していないこともあり、波が低く、安心して船旅ができるのも瀬戸内の魅力だ。

尾道から複数の島を経由して生口島まで運航している(写真:瀬戸内クルージング提供)

 瀬戸内クルージングは生口島へ行く途中、いくつかの島を経由するが、島により風景が違うので、窓から景色を見るだけで楽しい。尾道駅前から生口島へは便により所要時間が違うが、40分程度の船旅となる。