スキー業界では早期予約会という催事が毎年この時期に行われている。これは販売店が次のシーズンに販売するモデルの事前予約を受け付けるというもの。

 実際に商品が販売されて手に入るのは秋以降なのだが、初夏のこの時期に予約をしておくことで販売店、ユーザー、お互いにメリットがある。販売店としては確実な売り上げを確保することができ、ユーザーは早期予約の特典として割引を受けられる、というものだ。

■時代とともに変遷してきた早期予約会「欲しいモノをより確実に手に入れる」ために

受注を受けたサイズを生産するアパレルは、早期予約会での予約が欠かせない

 早期予約会は、もともとは早い時期にオーダーが必要なウェアなどのアパレルのサイズ合わせの為に始まった。そこにスキー板ブーツなどのアイテムの予約も受け付けるようになった。さらに時代の流れと共に意図は徐々に変化してきた。

 世界中のほぼすべてのブランド、モデルが一同に揃って展示され、予約ができるというのは、ある意味日本独自のスタイル。このような催しが一般ユーザー向けに開催されるのは世界中でも日本だけだろう。しかしコロナ過において、様々な製品の生産や物流がスムーズにいかなくなった現在では、予約をしたからといって確実にアイテムが手に入るとは限らないのが現実だ。

 けれどもメーカー側も困難な状況の中で生産努力を続けている。予定通りの生産量が確保できなくとも、まったく製品が入ってこないということもない。そのような場合に優先的に入手できるのが、早期に予約したユーザーになるだろう。

最新のバイザー型スキー用ヘルメット。早期予約会でなければ入手困難なレアアイテムだ

 スキーというアクティビティに用具は不可欠だ。その用具を“より安くお得に手に入れる”から、“より確実にモノを手に入れる”時代に変わってきた。

 スキーショップに行けば常に豊富なラインナップの商品が揃っていて、その中から選ぶというスタイルが本来理想的だが、本当に必要な物は常に品薄、もしくはシーズンが始まった頃には在庫なしという状況になる可能性もある。

 これからの早期予約会は、購入価格よりも入手の確実性を高めるために大きな役割を果たしていくのではないだろうか。

■全国各地で早期予約会が開催中!

ブランド別のブースの様子。新製品が展示されているので、じっくりと確認していきたい

 スキー用具の早期予約会は例年6月から開催されるが、お店、地域などによって多少開催時期が前後する。各メーカーが保有する来期モデルサンプルは数に限りがあるため、同じタイミングですべての予約会が行われることはない。

 大規模な会場で行われる早期予約会では、ブランドごとにブースが分けられ、それぞれの注目商品が展示されている。普段の店頭ではなかなか見ることのないような商品も、手に取って確認することができるのがこのような早期予約だ。見るだけでなく、ブーツなどは実際に足を入れてサイズ感やフィット感を確認することもできる。

新製品のブーツサンプルはサイズが揃っていない場合も多いが、使い勝手など、写真では分からない部分を確認できる

 大手スキー・スポーツショップだけでなく、小規模なスキー専門店も早期予約を受け付けている。そのような専門店では催事としての予約会ではなく、この時期に随時予約を受け付けている場合も多い。各ショップのホームページなどを確認し、事前に情報を入手してから予約会場やショップへ向いたい。

 来シーズンをよりよいものにするために、必要な用具の確保は今のうちから始めておきたい。冬は案外あっという間にやってくる!

2022-2023 スキーニューモデル早期予約販売会 カスタムフェア:https://www.ici-sports.com/wintersports/customfair/