■パックラフトに必要な装備

ヘルメットとPFDの着用は川遊びするうえで、もはやスタンダード(写真:小松弘幸)

 パックラフトに必要な装備としてボートやパドルの他、PFD(ライフジャケット)は必ず着用しよう。流れのない湖であっても落水すれば溺れる危険性は高い。特に川の場合は落水時に木や岩から頭部を保護するためのヘルメットも必須である。また、ボートを膨らますための「空気入れ」は、収納している袋を専用ポンプとして使用するので携帯性もよく無駄がない。

■川に潜む危険

川にある危険のひとつが「倒木」。見つけたら上を通過せず、陸上を歩いて回避しよう(写真:小松弘幸)

 川には木や岩など自然のものから、堰堤やテトラポットなどの人工物まで、さまざまな危険が潜んでいる。それらの障害物が川を塞いでいたり水の中に沈んでいた場合、人の体が挟まると命に関わる重大な事故になりかねない。川を下るときは素早く的確な状況判断と、入念な下見が必要である。

 安全に川下りをするためには急流レスキューの講習を受講したり、十分慣れるまではガイドツアーに参加するなどして、川の知識をしっかりと学ぼう。また、ベテランのパドラーであってもできるだけ単独での川下りは避けるなどして、より安全に努めてほしい。

ガイドツアーでは、スタート前に必ず安全についてのセーフティートークが行われる(写真:小松弘幸)

 レジャーから趣味の世界へ、パドルスポーツがより身近なものになるパックラフト。川は危険も多いが必要以上に恐れることなく、レベルに合ったフィールドで安全に川遊びを楽しもう。そこには水の上でしか味わえない達成感と感動がある。

●取材協力 富良野ネイチャークラブ

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