初夏になり、暑いと感じる日が多くなってきた今日この頃。同時に梅の収穫時期を思い出す方も多いだろう。今回は山村に暮らす筆者が、梅酒以外にも使える梅の活用法を紹介する。
■和歌山県以外にも日本全国に広がる梅の産地
梅の産地と言えば、和歌山県をイメージする人も多いだろう。しかし、日本各地で栽培されている果樹だ。収穫量では和歌山県が全国的に見て1位だが、その次は東日本最大の梅の産地の群馬県、3番目は若狭梅で有名な福井県となっている。梅の品種も地域により違い、和歌山県では「南高梅(なんこうばい)」が一般的だが、群馬県では「白加賀(しろかが)」、福井県では「紅さし(べにさし)」、「剣先(けんさき)」の栽培が盛んだ。
■いつもと違う梅酒の楽しみ方
梅酒と言えば、ホワイトリカーに氷砂糖を使うのが一般的だが、実はホワイトリカー以外のお酒、ブランデーや焼酎などを使っても楽しむこともできる。しかし、酒税法ではアルコール度数20度未満のお酒で漬けることは、酒税法違反となるので気をつけたい。
また、アルコール度数が低いとカビが発生する可能性も高く、最低でも25度以上のアルコールを使いたい。梅酒を漬けたあとは、涼しく風通しのいい床下などで保管したら、3ヶ月ほどで飲むことができる。なお、自家製造した梅酒の販売は禁止されているので、絶対にしないように。