登山では自分たちで出したゴミは持ち帰るのがマナーだ。しかし、連休など多くの登山客が山道を利用した後には、残念だがゴミが残ってしまうことが多い。清掃登山のボランティア募集も定期的に行われているが、日時が決まっており参加できずに残念な思いをしている方も少なくない。そこで本記事では、初心者でも、単独でも、簡単にできる清掃登山の手続きとマナーを紹介する。

■清掃登山は複数グループでも一人でもOK

 清掃登山に必要なものは、「ボランティア袋」「軍手」「ゴミ拾い用トング」の3つ。「軍手」「ゴミ拾い用トング」は100均やホームセンターで入手できる。ボランティア袋がなければ「個人のゴミ」として、拾って持ち帰ることもできる。しかし定期的に清掃する場合は、ボランティア袋を入手しておいた方がよい。また、ボランティア袋をザックの見える場所に取り付けておくことによって、それがゴミを捨てる人への注意喚起にもなる。

■ボランティア袋の入手方法

ボランティア袋の交付申込書は地元の自治体のHP等から入手可能(写真:園田広宣)

 ボランティア袋は、主に自治体の環境課・ゴミ対策課等が担当している。交付のための申請書はHP等からも入手できるので「ボランティア袋_自治体名」で検索してほしい。どうしても分からない場合は、役所・役場の総合受付などで相談を。記入事項で特に注意すべきは清掃場所。ここは特定の山を書くよりも、国立公園・国定公園(主に〇〇山)等と記載するのがよい。