■島前「西ノ島」|国賀海岸の摩天崖から通天橋ハイキング

摩天崖から絶景の遊歩道を歩く

 国賀海岸は、島前の西ノ島の西海岸一帯に位置し、日本海の激しい海食作用を受けた大断崖・奇岩が続く地形で、隠岐を代表するダイナミックな景勝地として知られている。

摩天崖

 国賀海岸の中心にある摩天崖(まてんがい)は、海面から257mの高さに垂直に立つ崖。その上には、牧草地が広がり、牛や馬が我が物顔で歩いている。緑の牧草地と海のブルーとのコントラストが美しく、日本離れした雄大な景色が広がっている。

日本海の激しい海食作用を受けた奇岩が連なる

 摩天崖から通天橋までは遊歩道が整備されていて、一生に一度は訪れたい「遊歩百選」に選ばれている。摩天崖からはおよそ2.3km、1時間~1時間30分程度でゴール地点の「通天橋(つうてんきょう)」に到着!通天橋は、岩石の中央部が海食作用で削られたアーチ状の岩の架け橋で、大自然が創り出した巨大アートである。

天然の巨大アーチ「通天橋」

 この他にも、さまざまな名前が付けられている面白い奇岩があり、自然の造形美を存分に満喫できる国賀海岸である。海の上からじっくり眺める「遊覧船」も人気があるので、ぜひ天気が良い日にチェックしてほしい。

 ※牛や馬は刺激すると攻撃してくることがあるので、むやみに近づかないように注意すること。

 

 ユネスコ世界ジオパークに選ばれている隠岐諸島で、ぜひ豊かな自然を肌で感じるハイキングを楽しんでほしい。その他にも、見どころのある観光スポットがたくさんあるので、島前・島後と組み合わせて旅行の計画をしよう!

 ちなみに、隠岐諸島は海産物も豊富、手のひらより大きな「岩ガキ」、新鮮なコリコリ食感を楽しめる「さざえ」をはじめ、日本酒「隠岐誉」も美味なので、食・酒好きにも一押しの観光地である。