■北海道開拓の村 旧青山家漁家住宅

 札幌市の北海道開拓の村では、北海道の明治初期から昭和初期までの建物を移設復元している。ゴールデンカムイの作中に登場する建物も多く、アクセスもよいため、訪れるファンも多い。小樽貴賓館を建てた小樽三大網元の 1つ、青山家。その本邸「旧青山家漁家住宅」も、漁村群に移設復元されている。番屋のほかに、米倉や網倉といった建物も一緒に保存されている。当時の暮らしぶりを生き生きと感じることができる建物群は必見だ。

●野外博物館 北海道開拓の村

・住所 札幌市厚別区厚別町小野幌50-1
・電話番号 011-898-2692

・ホームページURL https://www.kaitaku.or.jp/
※営業日時はホームページよりご確認ください

■道の駅おびら鰊番屋 旧花田家番屋

旧花田家番屋、ニシン親方の居室(写真:佐藤麦)
旧花田家番屋、開放的なやん衆の居間(写真:佐藤麦)

 オロロンライン沿いにある、「道の駅おびら」に隣接する「旧花田家番屋」は、明治38年頃に建てられた道内に現存する最大規模の番屋。2階建の総面積は906平方メートルで、そのつくりは迫力があり、圧巻だ。最盛期には、やん衆のほか、船大工、職人など、総勢200人ほどを収容し、720kgの米をたった3日で消費したという。国の重要文化財にも指定されている番屋は、一見の価値あり。

●道の駅おびら鰊番屋 旧花田家番屋

・住所 留萌郡小平町字鬼鹿広富35番地の2
・電話番号 0164-57-1411

・ホームページURL https://www.town.obira.hokkaido.jp/kanko/detail/00002502.html
※営業日時はホームページよりご確認ください

 一時は資源量の減少により、幻の魚とも言われたニシン。地元の地道な稚魚放流の試みもあり、近年、約半世紀ぶりに群来が復活の兆しをみせているという。

 かつて栄華を極めたニシン漁を今へと伝えるニシン御殿。漫画のファンならずとも、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。