■原点その3. “住”
日が暮れた後の夜間を過ごすのに欠かせないのが灯。キャンプでは灯の手段として、焚火やガス、オイルか電気のランタンを使います。お手軽で安全なのは、電気ランタン。
電球はLED製が消費電力も低く、発光効率も高いのでオススメです。また、炎を基としない電気ランタンは、火事の危険性が低いので防災の観点からも安心して使用できます。
●体験3. 懐中電灯とペットボトルでランタンに
懐中電灯は、手元や足元など一点を照らすのには便利ですが、ランタンのように周囲を広く照らしたい場合には不向きです。そこで登場するのが、ペットボトル。水の入ったペットボトルの底に懐中電灯をあてるだけで、水の乱反射で広い範囲を明るく照らすことができるようになります。
スマートフォンのライト部分にペットボトルを置いてもランタン代わりになります。家でも蛍光灯に頼らず電気ランタンで過ごし、暗さに慣れてみるのもいいでしょう。家の中がどんな風に見えるのか、停電時などに危険な場所がないかを確認することもできます。
■日常時と非常時を繋ぐ
テントや寝袋、ガスバーナーなど、すでにキャンプ用品をいくつか持っている場合は、それを家の中で疑似的に使ってみるだけでも子どもたちは「非日常」を感じてワクワクするものです。同時に使い方にも慣れておけば、キャンプのときにも、災害のときにも慌てずに済みます。
●フェーズフリーいう考え方
フェーズフリーとは、“いつもともしもをもっとフリーにする”という思考で、日常において当たり前のモノやサービスを防災に役立てる、という取り組みです。災害はジブンゴトではない…と考えず、普段から当たり前に備えることで、自分自身はもちろん、大切な人や子どもの笑顔を守ることができるはずです。キャンプを通じて、家族で楽しみながら“防災力”を育て、「もしも」に備えましょう!
次回家族でソトアソビは、「自然体験における大切な学び」の予定です。
●参照
一般社団法人フェーズフリー協会
https://phasefree.or.jp/