■その他の萩の見どころ

 2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」のうち、萩市には5つの遺産がある。

●萩反射炉

幕末に建設された萩反射炉の煙突部分

 幕末に長州藩(萩藩)が外国の脅威に備えて大砲を鋳造するために建設した金属溶解炉。塔のようにそびえているのは煙突の部分で、高さ10.5メートル。反射炉の遺構は静岡県・韮山と鹿児島県にあるのみで、全国的にも貴重な史跡だ。笠山方面と萩市中心部を結ぶ国道沿いにあるので、ぜひ立ち寄りたい。

所在地:山口県萩市椿東4897-7
アクセス:「萩循環まぁーるバス」萩しーまーとバス停下車 徒歩7分

■【MAP】萩反射炉周辺

●松下村塾

講義室として使われた松下村塾の八畳間

 幕末の長州藩士・吉田松陰が主宰した私塾。木造平屋建ての小さな建物で、講義室として使われた八畳間をはじめ、増築した部屋や土間などが現存している。建物は笠山から約8キロ南にある松陰神社内にある。付近には松陰が幽閉されていた旧宅や吉田松陰歴史館もある。

所在地:山口県萩市椿東1537
アクセス:「萩循環まぁーるバス」松陰神社前バス停下車すぐ

■【MAP】松下村塾周辺

 萩市はその知名度の割には、観光客でごった返すといったことが少ない場所。それだけに、ゆっくりと巡ることができる。今回紹介した笠山のほか、城下町などをてくてく歩いて歴史や自然の魅力に触れてほしい。