北海道では雪解けが進み、夏の釣りシーズンが本格スタートした。そんな北海道の雄大な自然の中で、本流に棲む大物との出会いを追い求める『ドリフトフィッシング』という釣りスタイルが近年定着しつつある。

 まだ日本ではあまり聞くことがない釣りだが、海外ではアメリカやカナダ、ニュージーランド、モンゴルなどなど、世界の釣りの潮流として人気のあるスタイルだ。本記事では世界の釣り人を魅了してやまない『ドリフトフィッシング』を紹介していく。

■ドリフトフィッシングとは?

ポイントを求めてボートで川を下るドリフトフィッシング(写真提供:MOCAMUCA)

 『ドリフトフィッシング』とは、ボートなどで川を下りながら釣りをするスタイルのこと。川にも大小あるので小さな川であれば歩いてポイントを探れるが、大きな川ではポイントごとの距離も遠く、水量も多く川を渡れる程浅くはない。

 また、陸からアクセスするにも道なき薮の中を移動しなければならず、ポイント間の移動が大変だ。そのため、ボートを使い川を下りながらポイントを移動して、人間が滅多に立ち入らない大自然の領域で本流の大物との出会いを追い求める。

■本流釣りの魅力

大物との出会いは釣り人をメロメロにさせる(写真提供:MOCAMUCA)

 大きな川は水の力も強い。そのため、強い流れで暮らす魚たちは力強く、釣り針にかかった時のインパクトは大きい。強烈な引きで走る魚、竿とリールを使い一本の糸で野生魚と繋がった瞬間を心の底から楽しむ釣り人。すでにこの時点で釣り人は魚にメロメロだ。早く魚の姿を見たい気持ちを抑え、ゆっくりと、そんな力強い本流の魚を釣り上げた時の出会いはとても衝撃的だ。

 こうした釣り人の期待感はまるで遠足前日の子どものように、川に向かう前から始まっていて、川の天候や気温、食性を調べ、魚の捕食物をイメージして毛鉤やルアーを準備する。

 魚がいるであろうと予測したポイントの水の流れや障害物をイメージする。川が大きいので思い通りのポイントに投げ込むためのスキルは必要不可欠なので練習もする。そこまで用意周到に準備しても出会えないこともある。本流の魚たちは気まぐれだが、その分出会えた時の喜びは特別で釣り人を最高潮の気分にさせてくれる。

■ツアーガイドの安全管理と対策

 アクセスの悪い本流では急な天候の変化、水量の変化などが起こった際に逃げ場が少ない。大自然の中での釣りには安全管理が必要不可欠だ。

 北海道でドリフトフィッシングを敢行しているツアー会社(MOCAMUCA)では、天候や川の水量などの確認はもちろん、ツアーを行う川を事前に下って確認を行っている。北海道アウトドアガイドやスイフトウォーターレスキュー(SRT)、ウィルダネスアドバンスファーストエイド(WAFA)などの資格を有し、操船スキルや自然環境の知識、野外救急など幅広い知識を持つことで安全に実施。

 フィッシングガイドやツアーガイドが有する資格については、各社のHPや申し込みの際に確認をしておけば、安全安心のもとで楽しめるはずだ。