海のルアーフィッシングのなかで一年を通して安定した釣果を出せる人気ターゲットのロックフィッシュ。魚が釣りにくい季節とされる冬でも釣果を期待でき、多くの釣り人を楽しませてくれる。必要とされる道具が少なく、また気軽に行けるポイントで楽しめるのも人気の理由だ。

 そんなロックフィッシュゲームにおいて重要になるのがワーム選び。ワームの選び方について熟知しておくと、より数を釣れるようになり、ロックフィッシュゲームをさらに楽しめる。

■手軽に釣れるロックフィッシュとは?

ロックフィッシュにはさまざまな種類がいる(写真:山下洋太)

 ロックフィッシュとは根魚のことで、ターゲットになるのは、カサゴ、ハタ、ソイ、アイナメなどが代表的。それらの根魚は堤防や漁港、港湾部といった手軽に入りやすいポイントでも数釣りを狙える。また、冬から春はアイナメ、ソイ、春から秋はカサゴやハタのように一年を通して釣れるのもロックフィッシュの魅力だ。

 いずれのターゲットも比較的簡単に釣れるが、突き詰めると奥が深く、ベテランの釣り人からも高い人気を誇る。ロックフィッシュ釣りを始めてルアーフィッシングの楽しさを堪能しよう。

■ロックフィッシュ用ワームは4種類ある!  特徴は?

 ロックフィッシュ用のワームには、「シャッド系ワーム」「グラブ系ワーム」「クロー系ワーム」「ピンテールワーム」の4種類がある。それぞれの特徴をしっかりと捉えておこう。

●小魚にそっくりな「シャッド系ワーム」

小魚を演出するシャッド系ワーム(写真:山下洋太)

 シャッド系ワームは小魚のような形状で、平たいテールがつけられた種類。テールが水流を受けることでブリブリと動き、ロックフィッシュにアピールできる。シャッド系ワームは小魚を捕食するロックフィッシュを狙うのに効果的なので、用意しておきたい。各メーカーからロックフィッシュ用のシャッド系ワームが数多く販売されているので、チェックしておこう。

●汎用性の高い「グラブ系ワーム」

さまざまな場面に役立つグラブ系ワーム(写真:山下洋太)

 グラブ系ワームは太めのボディにカールしたテールがつけられた種類。テールが水流を受けるとヒラヒラと動く。グラブ系ワームはエビやカニといった甲殻類から小魚を捕食するロックフィッシュを狙える汎用性の高さが魅力だ。そのため、魚の活性や状況をサーチするために、最初に選択するワームとしても最適といえる。

●甲殻類パターンで使用したい「クロー系ワーム」

ロックフィッシュ狙いで定番のクロー系ワーム(写真:山下洋太)

 クロー系ワームは、ロックフィッシュが好んで捕食するエビやカニに似せた種類。エビやカニを捕食するロックフィッシュを狙う釣りを甲殻類パターンと呼び、クロー系ワームが攻略に必須のワームになる。

 また、クロー系ワームはオフセットフックと呼ばれる針先を隠せるフックとの相性がよい。オフセットフックを搭載したジグヘッドと合わせて使用すると根がかり回避にも役立つのでおすすめだ。

●よりナチュラルなアピールができる「ピンテールワーム」

低活性時のロックフィッシュを狙えるピンテールワーム(写真:山下洋太)

 ピンテールワームはストレート形状で、細長いテールがつけられた種類。テールの程よい動きでナチュラルにアピールができるのがピンテールワームの特徴だ。アピール力を抑えたい時、低活性時のロックフィッシュを狙う際に役立つのがピンテールワームの魅力。また、釣り人が多く訪れるような人的プレッシャーの高い釣り場においてもナチュラルなアピールをするピンテールワームが効果的なので、ぜひ試してほしい。