■間仕切りをすると、定員は何名?

台風が過ぎるのを寝て待つ。赤石岳避難小屋にて

 ちなみに、小屋開けにあたっての感染症対策として、宿泊スペースに間仕切りの設置をしなければならなりません。今までの定員数で間仕切りをすると、めちゃくちゃ窮屈になってしまう。

 また間仕切りの方法も、例えば顔周りだけに衝立をするなどいろいろなやり方があるけれど、せっかくやるならば1人分のスペースを思い切って確保しようではないか。

 そんなこんなで、スペースを考えてみた結果、うちの小屋の定員は14名という計算になった。山小屋の経営のことを思うと、この人数で来年も山小屋できるかな……と、うっすら思うこともあるけれど、まあなんとかなるでしょう。

■山小屋の睡眠問題、考えてます

これはこれであり! なんですが…

 と、いうわけで昨年から私は寝ることばかり考えていた。

 初めに思いついた案は、コット(折り畳み簡易ベッド)の導入である。コット、すごいんですよ。折り畳めるからコンパクトに持ち運びできるし、私が使おうと思ったものは、重量6kgほどで耐荷重が120kgもある。横幅も広くて、とにかくでかい。もうこれに決まりと確信。使わない時は折りたたんで保管できるから、保管場所のスペースに限りがある山小屋にはうってつけだよね。

 早速サンプルをお借りして、数日眠ってみたのですが。うーん、なんと言うことでしょう。コット、下からの冷気が半端なかったのです。では、マットを重ねてみるか。しかし、今年はコロナ対策のため寝袋を持参していただくことになるので、コットにマットレスを重ね、その上に寝袋で寝る、となるとずるずる下がっていってしまう。さらに、内に窪んで寝返りが打ちにくい事実も発覚。コットのフレームに脛を打って泣きました、私。

 現在は、コットを諦めて木材を加工してフレームを作る代替え案に移行中。ベッド、自分たちで作っちゃおう! というわけです。

 選ぶ木材の幅は、そのままベッドの高さになります。木材も種類がたくさんあるので、ベッドの高さは150mm、180mm、210mm、240mmと選べるというわけ。

 今年は11月3日まで山小屋を開ける予定なので、最後の方は段々と寒くなりそう。やっぱり床から高さを出して寝具は敷きたい。高さを測って座ってみたり、眺めてイメージしたり。少しでも幅が短い方が重さも軽く、値段も安くなるけれど、高い方が座りやすい。不都合がない限りは作り替えたりしないだろうから、悩むなあ。

 さてはて、どうなるのでしょう。なんだか進んでいるのか、止まっているのか?  独りよがりなのか?  わからないけれど、夏はすぐそこまでやってきています。