ルアーフィッシングを始めたけど、なかなか釣果が出ない。そんな悩みを抱えている釣り人は多いのではないだろうか。そのような悩みを抱えている釣り人には、ぜひカサゴを狙ってみてほしい。カサゴはルアーフィッシングのターゲットの中でも比較的簡単に釣れるのが魅力で、入門者でも数釣りが楽しめる。また、狙えるポイントもさまざまで、気軽に行ける堤防や漁港でも楽しめる点が魅力といえる。

 本記事ではルアーでのカサゴ釣りに必要なタックル(道具)を解説する。最適なロッドやワームを紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

■ルアーでのカサゴ狙いに必要なタックル

●ロッド

カサゴ狙いには柔らかめのロッドがおすすめ(写真:山下洋太)

 7フィート(約213cm)前後の長さのバス用ロッドやメバル用ロッドがおすすめ。いずれのロッドも硬さとしてはUL(ウルトラライト)からL(ライト)クラスと柔らかめが最適。柔らかめのロッドは、カサゴ狙いで多用する5g以下の軽量ルアーを扱いやすくする利点がある。

●リール

C2000〜2500番のスピニングリールを使用(写真:山下洋太)

 C2000〜2500番のスピニングリールがカサゴ狙いに最適だ。ギア比はノーマルギアでもハイギアでも問題ない。

●ライン

 PEライン0.6号にフロロカーボンリーダー8lbをオルブライトノットで結束する。PEラインとリーダーの結束に不安がある場合は、4lbのフロロカーボンラインがおすすめだ。

■カサゴ狙いに有効なルアーの種類

 カサゴ狙いにおすすめのルアーは「ワーム」と「メタルジグ」の2種類。ルアーごとの特徴を知ったうえで使い分けて釣果アップにつなげたい。

●ナチュラルにアピールできるワーム

 ワームは軟質プラスチックなどの素材でできたルアーで、しなやかさに特徴がある。カサゴ狙いに有効なワームには「グラブ系ワーム」「シャッド系ワーム」「クロー系ワーム」がある。

 グラブ系ワームは、太めのボディにカールしたテールの付いたタイプ。水中ではテールがヒラヒラと動いてカサゴにアピールする。グラブ系ワームは、カサゴ狙いに実績の高い定番のワームなので、必ず用意しておきたい。

カサゴ狙いで定番のグラブ系ワーム(写真:山下洋太)

 シャッド系ワームは小魚に似た形状で、テールが魚の尾ひれのように動くタイプ。大型のカサゴが捕食するハゼのような小魚をイミテートでき、サイズアップが狙いやすいのがシャッド系ワームの魅力だ。

大型カサゴに効果を発揮するシャッド系ワーム(写真:山下洋太)

 クロー系ワームは、カサゴが好んで捕食するカニやエビに似せた形状。カニやエビが潜んでいる根が多いポイントで効果的なのがクロー系ワームだ。サイズを問わずヒットしやすく、数釣りも狙いやすい点がクロー系ワームの魅力といえる。

根周りで使いたいクロー系ワーム(写真:山下洋太)

 いずれのワームでもサイズは2インチ(約5センチ)がカサゴ狙いにはおすすめだ。また、ワームには2〜5gのジグヘッドを用意し、底をしっかりと感じ取れる重さを選択しよう。誘い方としては、底付近をワームが漂うように上げ下げするのが効果的だ。

 根周りを探るカサゴ釣りでは、根がかりが起こりやすい。根がかりが多発するときには、ジグヘッドがギリギリ底を感じ取れる重さに変更するとよい。根の奥にジグヘッドが入らず、根がかりを回避できるようになる。また、根がかりをしたときには最初から思いっきり引っ張るのは厳禁。ロッドを小刻みに振るわせて、ラインを張る、緩める、の動作を繰り返すとルアーを回収できることがあるので、試してほしい。

●フォール中にアピールできるメタルジグ

日中の釣りで威力を発揮するマイクロメタルジグ(写真:山下洋太)

 カサゴには2〜5gの小型のメタルジグを使用する。小型のメタルジグは、マイクロメタルジグとも呼ばれ、カサゴやメバル、アジ狙い用の製品が多数販売されている。

 メタルジグはヒラヒラと沈下し、カサゴにアピールできる。また、メタルジグは日中のカサゴに特に効果的なので、試してほしい。誘い方は底まで落としてロッドを煽って持ち上げ、またフォール、の繰り返しが有効だ。