近年多くのアングラーから人気を集めているメバルプラッギング。メバルプラッギングとは、メバルをハードルアーの一種であるプラグで狙う釣りだ。メバル用のプラグは各メーカーから販売されていて、年々ラインナップが増えている。

さまざまな形状のプラグでメバルを狙える(写真:山下洋太)

 メバルプラッギングの魅力はなんといってもゲーム性の高さにある。メバルが狙えるプラグにはさまざまな種類があり、その日、その時で有効なプラグが異なる。よって、プラグを付け替えて、状況にあったプラグを見つけ出す楽しさがあり、多くの釣り人を魅了している。

プラグの選択が釣果を左右するキーとなる(写真:山下洋太)

 また、メバルプラッギングではワームとジグヘッドをセットで使用するジグ単よりも表層付近をゆっくりとしたスローな動きで探りやすい。そのため、活性の高いメバルが表層に浮いている状況でのメバリングには相性抜群だ。

 さらに、プラグはある程度自動的にレンジ(水深)をキープしてくれるため、釣り入門者でも扱いやすく、釣果につながりやすい点も魅力といえる。

■メバル用のプラグは3種類!  特徴を抑えておこう

 メバルプラッギングでは「ミノー」「シンキングペンシル」「トップウォーター」が基本のプラグになる。プラグの種類は、動きや操作性に大きく関わる。プラグの種類別に特徴をしっかりと抑えておこう。

●メバルプラッギングで定番のミノー

ミノーはメバル狙いで定番。必ず用意しておこう(写真:山下洋太)

 ミノーは小魚のような形状で魚が泳ぐ動きをイミテートしたプラグ。水に浮きやすいフローティングミノー、沈みやすいシンキングミノーを基本としているが、近年は浮きも沈みもしない、設定されたレンジ(深度)に留まるサスペンドミノーが増えてきた。

 このサスペンドミノーこそがメバルプラッギング入門者におすすめのプラグである。サスペンドミノーは楽にレンジの調整ができ、より簡単にメバルプラッギングを楽しめる。

●遠投性能の高さが光るシンキングペンシル

投射性と遠投性能の高さが最大の魅力(写真:山下洋太)

 ペンシル(鉛筆・シャーペン)のような細長い形状でゆっくりと沈むのが特徴のシンキングペンシル。シンキングペンシルを使用する最大の魅力は飛距離で、ほかのプラグより飛行姿勢が安定して遠投しやすい。

 近年メバリングを楽しむ人が増え、メバルに対するプレッシャーは高くなっている。遠投しやすいシンキングペンシルは、ほかの釣り人が攻めきれていないポイントにまでプラグルアーを届けることができる。より広くポイントを探れることから、魚からの反応が増え、メバルとの出会いを増やしてくれる可能性を持っている。

●水面を意識するメバルに効果的なトップウォーター

表層を泳がせて反応を得るトップウォータープラグ(写真:山下洋太)

 トップウォータープラグは水面を意識するメバルを探るのに最適だ。トップウォータープラグには、ペンシルベイトとポッパーの2種類がある。

 ペンシルベイトは細長い形状で、首を左右に振るドッグウォークやタダ巻きで引き波を立てるアクションが特徴的。一方ポッパーはプラグ前方にカップがあり、ロッド操作で音と水流を発生させ、メバルに強くアピールする。

 トップウォーターはメバルが水面でエサを捕食してボイルが起こっている状況下で効果がある。海面で小さな水飛沫が上がるようなボイルが見られるときにはトップウォーターで水面を狙ってみよう。