メバルプラッギングは、プラグルアーでメバルを狙う釣り方として近年メバリング入門者から高い人気を誇っている。しかし、一方ではプラグでのメバリングは難しいのでは、と敬遠するアングラーが多いのも事実。そんなプラグでのメバリングを敬遠するアングラーには、サスペンドプラグをおすすめしたい。

近年サスペンドプラグのラインナップが増加中(写真:山下洋太)

 春から梅雨にかけて表層付近でのアタリが減少し、活性が低くなる場面においてもサスペンドプラグなら釣果が期待できる。サスペンドプラグの特徴をしっかりと理解してメバルプラッギングに導入すれば、メバル釣り入門者でも釣果を出しやすいといえる。

■サスペンドプラグ最大の魅力はレンジキープ力

レンジキープ力がメバルの釣果UPにつながる(写真:山下洋太)

 サスペンドプラグとは、浮きも沈みもせずに一定の深さに留まるように設定されたプラグ。ルアーの商品名に「SP」や「SUSPEND」と書かれているものがサスペンドプラグになるので覚えておこう。サスペンドプラグは一定のレンジ(水深)をキープできる。そのため、メバリングで重要になるレンジ攻略がしやすい特徴がある。

 メバルプラッギングではレンジ攻略が難しく、なかなか釣果を出せないと悩むアングラーも多い。レンジが合わないとメバルからの反応が減り、数釣りを楽しめなくなる。レンジ攻略に悩むアングラーは、ぜひサスペンドプラグでのメバルプラッギングを試してほしい。

■基本操作はタダ巻きとドリフト!

 サスペンドプラグの基本的な操作方法として、タダ巻きとドリフトがある。タダ巻きとドリフトを習得すると、より多くのメバルの釣果を期待できる。

 サスペンドプラグのタダ巻きでは、ゆっくりとリールを巻いても深く沈みすぎない。そのため、ハンドル1回転2秒以上をかけてスローに動かす方法が有効だ。ときにはハンドル1回転5秒ほどの超スローリトリーブも効果的。特に春から梅雨にかけて季節が変わる頃のメバルには、超スローリトリーブに釣果が出ることが多い。

まずは超スローリトリーブで反応を探ろう(写真:山下洋太)

 一方、ドリフトは海の流れや風に任せてルアーを流す操作方法。メバルがプランクトンを捕食している状況に効果的なアクションがドリフトだ。ドリフトはやや難易度が高い操作になるが、サスペンドプラグを用いると比較的簡単にできる。

 ドリフトをするときにはタダ巻きよりもさらにゆっくりリールを巻く。ラインのテンションが張りすぎず、緩みすぎないよう適度なテンションを保ちながらラインを巻き上げる。

 ラインテンションを張りすぎるとタダ巻きになり、緩みすぎるとメバルのアタリを捉えられなくなる。したがって、ラインテンションをコントロールして、操作することが重要となる。

■サスペンドプラグでのレンジ攻略方法

 サスペンドプラグは商品によって留まるレンジが設定されているため、レンジ攻略をしたい場合にはプラグを付け替える必要がある。まずは手元にあるサスペンドプラグごとに留まるレンジがどれくらいか把握しておくことがレンジ攻略のカギだ。釣りをする前に海中にサスペンドプラグを落とし、留まるレンジを確認しておこう。

 狙い方としては最初に表層付近を探り、徐々に中層へとレンジを下げていくのが基本となる。そのため、まずは表層付近を探れるサスペンドプラグを使用して、メバルの反応がなければ留まるレンジが深いサスペンドプラグに替えて反応を探ろう。

■フックを交換するときは要注意!

 サスペンドプラグはフックの重さも含めて、一定の深さに留まるように設計されている。したがって、フックを交換するときには標準装備されているフックと同じ重さのを選ぶ必要がある。

針先が鈍ったら同じサイズのフックに交換しよう(写真:山下洋太)

 販売されている多くのプラグでは標準装備されているフックのサイズが表記されている。フックサイズが表記されている場合は、同じフックを用意しよう。フックサイズが表記されていない場合は、標準装備されているフックの重さを測り、同じ重さのフックを探すようにしよう。