満開の桜で賑わう「高田城址公園」のほど近くに、日本スキー発祥の地とされる金谷山と上杉謙信の居城で有名な春日山がある。
例年、高田公園の桜が咲き始める頃、もう1つの花が咲き始める。その可憐な姿から春の妖精とも言われるカタクリだ。ユリ科の多年草で、雪が消えると春を告げるように咲き出すこの時期ならではの花だ。桜とカタクリの2つお花見を一度に楽しめる、この時期の穴場を歩いてみよう。
■昔日を偲びながら山城の桜を愛でる! 春日山城跡
戦国武将・上杉謙信の居城として、あまりにも有名な春日山城。山城としての当時の面影は、本丸跡や空堀跡などを残すのみになっている。
張り巡らされた古道を利用した道は整備されて歩きやすい。ぐるりと回れるコースは、1時間もあれば十分に歩ける。頭上の桜と足元に咲くカタクリを楽しみながらのんびり旧跡を巡る。そんなお花見が楽しめるコースだ。
春日山城跡:https://joetsukankonavi.jp/spot/detail.php?id=133
■徒歩わずかでカタクリの群生地へ! 大事に見守りたい金谷山
日本のスキー発祥の地とされる「金谷山スキー場」がある金谷山。「金谷山公園」は、桜とカタクリの穴場的お花見スポットだ。
山の中腹には遊歩道が整備されており、ビオトープ(生物が自然な状態で生息している空間)のようなため池がある。オオヤマザクラなどが植林され、訪れる人の目を和ませている。駐車場からも近く、短時間で歩いて回れるコースなので、高田公園の桜と一緒に楽しんでもいいだろう。
「金谷山さくら千本の会」の方々が、自生しているカタクリの他にユキワリソウを植えたり、木々の枝打ち等を行ってくれている。山の手入れを日々しっかりしているからこそ。山の斜面に丁度いい光が入り、カタクリが群生しだしたそうだ。山野草は山で咲くからこそ美しい。来年もそのまた次の年も楽しめるように、そっと見守っていきたい。