暖かさを感じる春は過ごしやすく、夏に比べて虫も少ないので、キャンプをするには一見快適そうに思える。ただし、風が強い季節でもあるので、焚き火や調理など、火を使う際には特に注意が必要だ。

 本記事では、火を取扱う際の風対策の一つとして「風防(別名:ウインドスクリーン、陣幕)」の使用を提案する。風防の種類や選び方のほか、アウトドアブランドのおすすめ商品も紹介しているので、自身の用途にぴったりの風防を見つけてほしい。

■用途別!  3種類の風防と選び方

 風防は、万が一火の粉が降りかかっても燃えにくい難燃性素材で作られている。綿100%、ポリコットンなどの布製は収納性・軽量性に優れている。アルミ、ステンレスなどの金属製は、炎の熱を反射して暖かさを逃さないリフレクターとしての効果が高い。

 風防の種類は、大きく分けて以下の3種類。自身のキャンプスタイルに合ったモデルを選ぼう。

●陣幕

 サイト全体を覆える大型の陣幕タイプは、防風効果が非常に高いうえ、目隠しとなりプライベート空間を作ることもできる万能選手。大型になるにつれ取り回しが大変になるので、サイズや重量をしっかりとチェックしよう。

●焚火用風防

 風防を焚き火の前に設置することで、火が風に煽られるのを防ぎ、燃焼効率を上げて火のコントロールがしやすくなる。風を遮ることで焚き火の暖かさも保ってくれるので、寒い季節にも重宝するアイテムだ。

●調理用風防

 シングルバーナー、アルコールバーナーなど、調理時に使うガスストーブ類を囲って使うタイプの風防。コンパクトサイズで持ち運びが容易なので、ソロキャンプや少人数でのキャンプが中心の人におすすめ。3種類の中で一番サイズが小さいので、防風効果は劣る。

 

 たとえ風防を持っていても、風が強すぎるなど危険な状況下では、火の取扱いをやめる決断も重要だということを覚えていてほしい。