■豪雪地帯・非圧雪ならではの地形の“うねり”

「おおわしコース」もアグレッシブに滑って楽しめる

 斜面の真ん中はだいたい圧雪してあるので、気持ちよくクルージングしつつ、左右に同じくらい(以上?)の非圧雪の斜面があって、立体的に滑れるのがとても嬉しい! “山を滑っている”という実感を存分に味わえるのだ。斜面の“うねり”をサーフィンするように滑る心地よさが堪らない。

 雪が柔らかいから安心感があり、自分のイメージどおりのラインでターンを繰り返しながら滑り降りていく。ただでさえ豪雪地帯なのに、今シーズンは雪の量も多く、山全体がゲレンデのようだった。

※コース外滑走は厳禁! 斜度変化で見通しが悪いところもあるので、スピードをコントロールして安全を十分に確認しよう。

■北信州の眺めを満喫!

「第一ペアリフト」と「第二ペアリフト」の間にある展望図。山々の名前が詳しく書いてある

 冒頭で“こじんまり”したと書いたが、ベースから「第一ペアリフト(かなり長い)」、「第2ペアリフト」を乗り継いでたどり着いたスキー場トップから滑りだすと、気持ちいい斜度がずっと続いており、十分すぎるほどの満足感が得られる。

 上からの眺めも素晴らしく、千曲川が大きく蛇行しながら雪に覆われた谷間をたゆかう様子に見入ってしまう。すぐ下流、新潟県に入ると信濃川と名前を変える日本一長い、日本三大河川のひとつである。その奥には苗場山、佐武流山、鳥甲山など2,000m級の山々が急峻な斜面を見せている。まだまだ冬の様相で、山々の春はまだ遠そうだ。

 季節は冬から春へ。理想のスノーコンディションが、パウダーからザラメ(雪)に変わる束の間。わずかな時間しか楽しめない湿雪の心地よさに、新たな滑走の快感を覚え、まだまだいっぱい残っている「ノートラック」を心ゆくまで堪能した。

さかえ倶楽部スキー場:http://www.sakaeclub.jp/index.html