■見どころ③ 映画ロケ地にもなった広兼邸

城郭のような石垣が印象的な広兼邸(写真提供:岡山県観光連盟)

 鉱業で巨万の富を築いた地元の大庄屋・広兼氏の邸宅。江戸時代末期の建築で、城郭を思わせる石垣が印象的だ。もちろん、敷地内部の建物も見学できる。

 このような景観から、1977年、1996年の映画「八つ墓村」にてロケ地として使われた。また、2021年の映画「燃えよ剣」では、広兼邸と吹屋の町並みで撮影が行われている。

住所:岡山県高梁市成羽町中野2710

 悠久の歴史が作り出した独特の景観。他では見ることができない歴史遺産であり、訪れる価値はあると思う。また、付近には、吉備高原で最も高い岩峰・天神山(777メートル)や、丸みを帯びた形と眺望の良さで知られる弥高山(654メートル)など、地元ハイカーに人気の山もある。山に登りがてら、町並みを観光するのもお勧めだ。