災害級のまとまった降雪の数日後、ようやく除雪も落ち着いた頃、長野県北部の自宅より(豪雪地帯である)新潟県との県境へ車で仕事に赴いた。北へ向かうにつれ積雪量も増え、幹線の国道には除雪された雪が壁のように連なっている。

 と、対向車線を走行中の車が脇道から出てきた車と「あわや衝突!」の瞬間を目撃した。仕事を済ませた帰路、同じポイントで同様に脇道から車が飛び出してきた。注意していたのと、距離があったので事なきを得たが「ヒヤリ」とした。

 再び雪の予報が出ているところも多い。すでに積もった雪に加え、さらに積雪は増加しそうだ。路面は雪、凍結でスリップしやすい。降雪中は視界も悪くなる。

 今回感じた雪の多い土地、シーズンならでは注意点を挙げたい。

■視界を遮る雪壁!

豪雪地帯では積雪が増えると危険が増していく

 自治体などの除雪作業によって降り積もった雪は順次除雪されている。道路自体は快適に走行できるようになっていても、道の両側には雪壁ができる。豪雪地帯、雪の多いシーズンはどんどんと高くなっていき周囲の安全確認がしづらくなっていく……。

雪壁が高くなるとお互いに見通しが悪くなる

 グリーンシーズンは見通しがいい場所だと、カーブミラーの設置がないところも多く、左右の安全確認が困難になっていく。加えて路面が凍結していると咄嗟の回避行動もままならない。いつも以上にスピードを抑えて用心しながら運転を。

■屋根雪に注意!

屋根雪はじわじわとズレていき、やがて落下する

 建物の屋根にうず高く積もった“屋根雪”。雪国の冬の風景として見かけるだろう。車を運転する際にはこの屋根雪にも注意が必要だ。

 屋根に積もった雪はゆっくりと庇(ひさし)からせり出してくる。ある程度出てきたら落ちるのは時間の問題。駐車をする際には、その下はもちろん、近いところには停めない方がいい。建物に入るときも用心しよう。

 降雪後時間が経った雪は重たく、破壊力は凄まじい。以前、関東から来た友人がレンタカーをコンビニに駐車して、運悪く屋根雪の落下でフロントガラスが大破したことがある。責任の所在はともかく、楽しい思い出も台無しになってしまう……。