■天竜川の河原で、実際にざざ虫を獲って食べてみた!

ざざ虫採集に備えた装備はこちら。レインウエア上下、防水グローブ、長靴、バケツ。バケツは、ホームセンターで見つけたペンキ用のコンパクト&半透明なタイプをチョイス(撮影:竹元草路)

 釣りもほとんどしないし、川虫を獲ったこともない。そんな私がざざ虫採集なんてできるのかと少々不安だったが、「河原にある大きな石をひっくり返せば、見つかりますよ」という大槻さんのアドバイスをもとに、手近な石をひっくり返してみたら……。

 いたーーーーーーー!!

 ひっくり返した石の裏に、さっそく3匹ほど発見。あまりにアッサリ見つかったので拍子抜けだった。そのあとも順調に見つけることができ、開始20分くらいで目標の10匹をゲットすることができた。

 集中して採集すれば100匹以上獲れそうな勢いだったが、食べきれる自信がなかったので10匹ほどで終了。せっかくなので、獲れたてのざざ虫をその場で佃煮にしてみた。作り方は以下のとおり。

●ざざ虫の佃煮レシピ!

材料
・きれいな水 2L(洗浄&煮沸用)
・醤油 50cc
・酒 50cc
・みりん 50cc
・砂糖 大さじ2

作り方
1 ざざ虫をきれいな水で何度かすすぐ
2 きれいな水をバーナーで沸かし、沸騰したらざざ虫を投入
3 ざざ虫の身が赤くなったら引き上げる
4 醤油、酒、みりん、砂糖、ざざ虫をコッヘルに入れて火にかける
5 調味料がほぼなくなり、焦げ付く前に火から下ろす

今回獲れたのは全てトビゲラ。熱湯で茹でると、エビのように赤くなる(撮影:竹元草路)
ざざ虫と調味料を入れたコッヘルに、アルミで内蓋をして煮詰める。風が強かったので、火力を保つため自分の身体を風防代わりにしてみた(撮影:竹元草路)
しっかり煮詰めたら、調味料にトロミがついて味もしみ込んでいる様子。これなら食べられるかも!?(撮影:竹元草路)
できあがったざざ虫の佃煮をお皿に盛りつけたら完成! お味のほうはいかに……(撮影:竹元草路)

 ざざ虫の洗浄から数えて、調理時間は約30分。思った以上に簡単に、ざざ虫の佃煮を作ることができてうれしかった。佃煮になったことで、ビジュアル面もだいぶやわらいだ模様。勇気を振り絞っていただきます!

 結論から先に言うと、思ってた以上においしく、ごはんを用意しなかったことを激しく後悔した。食感はサクラエビのようで、味はあっさりしたウニのような感じ(言い過ぎ!?)。川臭さや雑味は全然なくて、食べやすかった。これが、旬のざざ虫の味わいなのか……。

 川でも滑りにくい長靴さえあれば楽しめる、ざざ虫採集&クッキング。真冬の外遊びの選択肢に、新たに加えてみたいと思う。