■海風に飛ばされた火の粉でテントに穴があく

強烈な海風で火の粉が舞う

 購入したばかりのテントを海沿いで張りたいと思い、前面に海が広がり遮る物がないキャンプ場でテントを設営した。

 しかし薪に火をつけたところ、海から陸地に向かって強烈な向かい風が吹いてくる。焚き火から細かい火の粉が舞ってしまい危険を感じたため、焚き火は諦めた。翌日テントを確認するとインナーテントに穴が開いてしまっていた。

 風の強いときの焚き火は火災の危険があるため、着火せずに中止しよう。

■避暑目的で行った湖での急な土砂降り

土砂降りの雨がタープの中に入り込んでくる

 夏は涼しい場所に行きたくなるため、標高1000m以上の場所にある湖畔のキャンプ場に向かった。設営した場所は林の中にあるサイトで、乾いた涼しい風が吹いてきてハンモックに揺られると気持ちが良かった。

 日が暮れてくるとぽつぽつと雨が降りはじめてきた。朝の時点で雨予報ではなかったのですぐ止むだろうと気にしていなかったが、山の天気は変わり雨脚も強くなり、タープの位置を高めに設定してしまった。サイズが小さめであったため、土砂降りの雨が入り込んでしまい焚き火は消え、地面にある道具は雨で跳ね返った土で泥だらけになってしまった。

 山の天気は変化するものと考えて、ギアの準備や設営をしよう。

■大量のフナムシがいる海岸でのキャンプ

何もない海岸にテントを張る

 海沿いの崖を切り開いて作られたキャンプ場。整地されたサイトがあるが、その前に広がる石だらけの海岸でも泊まれるということで海岸に設営。

 見回すとカサカサと数匹のフナムシが地面を這いまわっている。気になったが景色が良かったので移動はしなかった。その夜、翌朝の撤収に備えて事前に朝食用のご飯を炊いておいた。翌朝、朝食を取ろうとご飯の入ったクッカーを見ると、蓋がうっすら開いている。閉め忘れたのだろうと蓋を開けると、2,3匹のフナムシがクッカーの縁から勢いよく飛び出してきた。予想していなかった出来事に驚き、クッカーを地面に投げ出してしまった。ガシャン!  という音と同時にフナムシは方々に散らばって逃げていった。

 生き物が多い場所でのキャンプは、食材の管理に注意しよう。

 

 違う景色を求めてさまざまな場所に向かった結果、多数のトラブルに見舞われることになった。その度に対応するための新たなギアを取り入れ、結果的にキャンプスタイルに変化が生まれる良いきっかけになった。この記事を参考に訪れたことのないキャンプ場に挑戦してみてはいかがだろうか。