■引き解け結び

シベリアンヒッチで簡単に固定できる

 「引き解け結び」は、別名「スリップノット」ともいい、キャンプで使われるロープワークの1つだ。そのなかに「シベリアンヒッチ」という結び方がある。

 シベリアンヒッチは、寒いシベリア地方のロープワークで、「手袋をしたままでも簡単に結べ固定できる」と言われている。キャンプでは、木に結んだりテントやタープを固定する時に使うことが多い。簡単にほどけるので、仮留め的な使い方もでき便利だ。

●シベリアンヒッチの結び方

左右逆にしてもOK

1. ロープを通し、短いロープを長いロープの上にクロスさせる。

奥にひねり回転させると簡単に輪っかができる。

2. クロスした短いロープを持ち、奥に2回ひねり回転させた輪っかを作る。

2回転させた輪っか
親指でおさえているところを輪っかに通す

3. 輪っかのすぐ下を長いロープの下にくぐらせ輪っかに通し、蝶々結びのように結ぶ。

蝶々結びのように輪を作る
結び目を締める

4. 結び目を手前に引く。

軽い力で固定できる

5. 結び目を押さえながら、長いロープを手前に引き完成。

ほどく時は、先端を引くだけ

 シベリアンヒッチは、テントやタープを固定するのに十分な強度はあるが、風の強い時や長時間強い負荷がかかる時などは、ロープが緩んでしまうこともある。色々な状況に対応できるよう、強度のある定番の「もやい結び」も一緒に覚えておくとより安心だ。