■触れてはいけない毒魚・3種目「アカエイ」

小さなアカエイでも、尻尾には立派なトゲがあった

 アカエイは魚の切り身などをエサにして投げ込む「ぶっこみ釣り」などで釣れる魚だ。水族館では裏側の顔がかわいいと人気のあるエイ。しかし、尻尾には毒腺のあるトゲが備わっている。このトゲはかなり立派で、刺されると激痛が走る。また、大量に出血してしまうことも。毒性も強く、失神や全身けいれん、死亡例もある。安易な気持ちで触ってはいけない危険な魚だ。

筆者が釣りあげたアカエイ。中の下くらいのサイズだろうか

 アカエイは身近に狙える巨大魚で、堤防からでも釣ることができる。大きい上に普通の魚の形ではないため、釣りあげると興味本位で近づいてしまう人も多いだろう。エイが非常に危険な魚であることは忘れないようにしよう。

■不安なときは、リリースすべし

 今回紹介した「食べられない」「触れない」毒魚は、釣りをしていれば何度も顔を合わせることになる魚たちだ。

 「食べられない」毒魚かどうかわからない際には、大事を取ってリリースしよう。また、「触れない」毒魚が釣れたときのために、魚をつかむハサミや針外しは初心者でも用意しておくことをおすすめする。

 毒魚だからといって地面に放置するのは絶対にやめよう。子どもが興味本位で触ってしまっては大変危険だ。食べない魚は海に返すのが釣り人の鉄則である。