■雪化粧した登山道の先に待っていた絶景
訪れた前日、都内はあいにくの大雨。その頃、山では雪が降っていたらしく、美しく雪化粧をした登山道を登ります。
ちなみに冷え込んだ朝イチはしっかり雪があったものの、下山する頃には樹上の雪は日射しに照らされてすっかり溶け落ちてしまいました。まだ12月のうちは根雪にはならなそうですが、逆に地面がぬかるんで歩きづらくなりそうです。
山頂は南側だけポッカリと開けており、視界の先には端正な富士山が鎮座する絶景が広がっていました。紙幣に使われた写真が撮影されたのは、昭和17年のこと。今もまったく変わらない景色が待っているので、お手元に五百円札をお持ちの方は、ぜひ見比べてみてください。
車でアプローチできる大峠の駐車場から山頂までは、わずか1時間ほどのルートタイムです。雁と違って車に乗れる私たちは楽々アクセスできます。登山道はよく整備されており、特に危険箇所もありません。雪さえなければ、登山初級者でも気持ちよく歩けます。
しかし、大峠まで車が入れるのは先週まで。これからの時期にこの景色が見たければ、麓のゲートや金山峠方面から長いアプローチを歩くか、小金沢連嶺を越えてくるしかありません。そうなると、一気に中上級者向けルートに難易度が上がりますので要注意。雁たちの苦労を体感できます。
ちなみに、大峠への林道ゲートが再び開くのは、4月末予定とのことです。