アウトドア用調理道具選びの基準は人それぞれ。自分は使い勝手を最優先して選んでいる。その基準はクッカーやフライパンだけでなく、カトラリーやホットサンドメーカー選びにも共通している。

数あるホットサンドメーカーから何を基準に選んでます?

 まず、もっとも大事にしているのは「素材選び」。鋳物、ステンレス、鉄板、アルミなど、用途に応じて素材を使い分けるようにしている。その次に、作りたい料理のイメージに合う大きさ、形状、仕様、使い方、デザインなどの見た目の順で決めていく。

素材選びの基準は調理道具が変わっても変わらない

 幼少期に初めて使った調理道具は、家にあったフライパンだった。テレビでは料理番組を見たり、中華料理店に行けば、厨房の中で職人さんがどのようにチャーハンや中華丼を作り上げるのかを覗き見た。「あの大きい深いフライパンは何だ?  すげー火力だな」そんなことに興味があった小学生だった。

 

挟んで焼くだけのホットサンドは、キャンプ飯の大定番
焚き火料理レシピ満載「焚き火料理の本(山と溪谷社刊)」

 学生時代はホテルや洋食レストランの配膳係、フレンチレストランの厨房の洗い場なども経験して、プロの選ぶ道具や食器、カトラリーに触れてきた。プロの料理人が使う道具というものがどういうものか見て、触れて、どうしてそのフライパンなのか、鍋なのか、なぜその素材や厚みなのかを知ることができた。

 当時、料理を作るプロたちが使う道具の選び方が、今までの自分のアウトドアでの道具選びに生かされている。