■もしもの備えに!  パラコードを携帯する方法

パラコードは芯となるより糸を編み地で包んだ構造。より糸の数はタイプにより異なり、4~9本程度

 アウトドアでは、なにかと重宝されることが多いロープ。薪運び、ハンモックの設営、タープの形を変えたいときや、靴紐が切れたなどのトラブルにもパラコードがあれば対応できる。必要になったときのために携帯しておくと安心だ。また、パラコードは芯となるより糸と、表皮の編み地が独立しているため簡単にばらすことができる。芯のより糸を取り出してほぐし、テントのほつれなどを縫うことも可能だ。

パラコードのブレスレット。左3本はくさり結びで編んだもの

 両端を引っ張るとするするとほどけて簡単に1本のロープに戻る「くさり結び(スリップノット)」という結び方でパラコードを編んでブレスレットやストラップにして持ち歩けば、必用なときにすぐ使うことができる。グリップカバーを兼ねてリュックのグラブループなどに巻き付けておくのもおすすめの携帯方法だ。

■耐荷重チェック&焼き止め必須!  パラコード使用の際の注意点

焼き止めをしないと、左のようにほつれてくる。右は焼き止め処理済

 パラコードは引っ張り強度や、芯となるより糸の本数、太さなどにより耐荷重量が異なる。特にハンモックやテントの設営、荷物の固縛など重量がかかる使い方をする場合は、パラコードの耐荷重量を確認し、絶対に事故につながることのないよう、注意してほしい。

 また、パラコードは切断後そのままにしておくと、ほつれていってしまう。必用な長さにカットしたら、端をライターなどの火であぶって溶かしてほつれを予防する「焼き止め」をしてから使用しよう。

クラフトも楽しめるパラコード

 太さ約4㎜で耐荷重量250㎏というパワフルさでありながら、30mあたり1000円程度という手軽さのパラコード。ホームセンターやアウトドア用品店、ネットなどで売っているほか、短いものなら100円ショップにも並んでいるので、ぜひ使ってみてほしい。好みの色や柄のパラコードでアウトドアがもっと楽しくなること間違いなしだ。