九州随一の景勝地、阿蘇。火口を有し、地球を感じる雄大な景色を求めて年間多くの登山者が足を運ぶ。そんな阿蘇の中でも特に手軽に登れる杵島岳(きしまだけ)をご紹介しよう。

 杵島岳は、「阿蘇五岳」と呼ばれる、阿蘇カルデラの中央に位置する連山の一角である。登山口から30分で火口や草千里ヶ浜(くさせんりがはま)を望む絶景を見ることができる、阿蘇に住む筆者のおすすめトレッキングコースだ。

■阿蘇の絶景が見られる杵島岳トレッキングは、その手軽さが最大の特徴

 まずは杵島岳へのアクセスをご紹介しよう。

 登山口がある草千里ヶ浜駐車場までの行き方は、主に以下の2通りだ。
・レンタカーや自家用車で向かう方法
・バスで向かう方法

 自分で運転して向かう場合は、山の南北から上る111号線、西側から上る298号線の計3経路がある。バスで向かう場合は、阿蘇市のJR阿蘇駅から産交バスを利用して通常約30分で行くことができる。旅程に合わせて検討してみてほしい。

 自分で運転していく場合、営業時間中は駐車料金が500円かかるので注意。また、料金は執筆時のものであるため、随時確認してほしい。

 

 杵島岳トレッキングは、登山口からわずか30分程度で山頂に到着する、初心者にも優しい手軽なコースだと感じている。初心者にも優しいと感じた理由は3つ。

・道がはっきりしているため、迷う心配がほとんどない
・道がすべて舗装されている
・ある程度のアップダウンはあるものの、行程が短い

 それぞれのポイントを紹介していこう。