■魅力② 初心者でもチャレンジしやすい短めのコース

沢沿いのコースは穏やかな気持ちにさせてくれる

 極楽寺コースは全長3kmほど。登りにかかる目安時間は1時間45分で、登山を始めたばかりの筆者でも、休憩を挟みながら2時間以内に登頂できた。周囲には子ども連れの方や夫婦でトレッキングを楽しむ方が多くいた。

白滝を越えてしばらく進むと、足場の悪い道が続く。ここで全体の大体3分の2あたり

 整備された道も多いが、山頂に近づくに連れて根や岩ばかりの道も多くなってくる。低山でありながらも「登山らしい」気分が味わえるのも魅力だ。所々で「トレッキングポールを持ってくればよかった…」と後悔する場面があったので、登山初心者の方は持参すると良いかもしれない。

■魅力③ 頂上からの絶景

茨城県で一番人気の「筑波山」を山頂から望む

 1時間45分のトレッキングを楽しんだら、いよいよ山頂へ。目の前にはどーんと大きく筑波山を望むことができる。

各々のコースから登ってきた人々が集まる山頂

 テーブルやベンチが設置されているので、筑波山を眺めながら昼食を楽しもう。ただし、お昼時には平日でも筑波山側のベンチがすぐ埋まってしまうので、確保したい方は早めの時間帯がおすすめ。可能なら、霞ヶ浦を一望できる反対側のベンチも利用しよう。

 登山道の入り口と山頂前にトイレがあるものの、それ以外の場所にはトイレも自動販売機も置かれていない。昼食や飲み物はしっかりと準備し、トイレは済ませておこう。また、低山とはいえ麓と山頂の寒暖差は大きく、汗をかいた後はかなり冷えるので、夏場でも長袖を持っていくのがおすすめ。体温調節が容易にできるよう、脱ぎ着ができる服が良いだろう。

 都心からは電車とバスを乗り継いで1時間40分ほど。TXつくば駅からもJR土浦駅からもバスが出ているのでアクセスも良い。知る人ぞ知る絶景スポットを目指して、トレッキングにチャレンジしてみてはいかがだろうか。