■前泊すれば時間にも、心にも余裕が生まれて、楽しみもプラス
もうひとつ提案がある。ここでは日帰りをプッシュしているが、早朝に出発するのがしんどいと感じるならば、山麓の宿への前泊するプランがいい。時間的にも精神的にも余裕ができて大きな差がある。「私は前泊するパターンが多いですね。いつもお世話になっている宿に行くと、家に帰って来たような気分になります」(釈さん)
たとえば、土曜に家を出て、その日は宿でのんびりし、おいしいものを食べて寝る。そして、日曜の早朝から山を歩き、午後には下山して、温泉につかって帰る……という流れだ。余裕があるので、山麓での食事や温泉はもちろん、行き帰りの立ち寄りスポットやお土産など、いろいろと事前に計画する楽しさもアップする。
■山は一生続けられる趣味。高齢になってからも始められる
平易なハイキングコースや低山からのスタートだとしても、山の魅力にハマっていけば、自然と体力も経験値もアップ。前向きな気持ちに結びつく。
「今は自分が登った山を記録できるアプリなどもあるので、そうしたもので達成感を増すこともできます」(釈さん)
山歩きは、高齢になってからも続けられる趣味だ。山に元気なシルバー層が多いことに驚かされることも。
「リタイアされた方でも、山筋(膝の前の筋肉)を少しずつ鍛えていけば、どんどん高い山にも登れるようになると思います」(釈さん)