日帰りで気楽に山を歩こう！ 山をこよなく愛する人気女優・釈由美子さん（43）をガイド役に迎え、初心者のための日帰りから始める、”山歩き”のハウツーをお届けしたい。ここでは、山ではどんなオイシイ体験ができるか、特別な時間が過ごせるかという部分に触れてみよう。
【PART2】
■自然のなかを歩くことは非日常体験の連続だ
山では、普段の生活では味わえないさまざまな体験ができる。そして、それらは「また、山に行きたい」と思わせてくれるものばかり。改めて、主だったものを再チェックしよう。
●心を解放できる
山の魅力はさまざまだが、何より大自然のなかで心を開放できる点が大きい。ストレスが溜まりやすい今の社会において、煩わしい日常からディスタンスを置くことができる場所が山なのだ。「鳥の鳴き声や、風の音に耳を澄ませると、自分を見つめ直すことができますし、謙虚な気持ちになれるんです」（釈さん）
●超絶景を体感できる
低山なら登頂も容易なので、山頂からの絶景を満喫しやすい。また、リフト、ゴンドラ、ロープウェイがある山なら、それらを利用すれば、日帰りでも超絶ビューポイントに身を置くことができる。上の写真は白馬三山（白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳）を水面に映した白馬八方尾根の「八方池」。ここまで本格装備なしで行けるのだ。紅葉シーズンも見事なのはいうまでもない。
日頃、運動不足の人がいきなりハードな山に挑むのはオススメできないが、お手軽な山歩きから始めて、少しずつレベルを上げいけばいい。体力だけではなく自然と筋肉がついていくのもプラスだ。
●動植物との出合いがある
標高の高い山では、夏なら高山植物鑑賞が楽しみの一つ。コマクサやニッコウキスゲなどの花々が楽しめる。もちろん秋になれば、赤や橙、黄色に染まった木々を満喫できるのはいうまでもない。また、ニホンザル（写真）、ライチョウ、カモシカ、キツネ、リス、オコジョなどに遭遇することもある。動物たちの暮らしを邪魔しないようにカメラにその姿を収めよう。
