サウナが近年大きなブームとなっているが、特に最近サウナーの間で脚光を浴びているのが「アウトドアサウナ」だ。

 野外に設置したテントサウナで熱く蒸された後は、川や湖などの天然の水風呂に飛び込む──。それこそがサウナの本場フィンランドで行われてきたサウナの楽しみ方なのだ。

 合わせてキャンプも楽しめることから、アウトドアサウナはキャンパーにもぜひおすすめしたいアウトドアレジャー。

 今回は、静岡県を拠点に活動するアウトドアサウナコミュニティー「グッドサウナ」代表の高塚さんに詳しく話をお聞きした。

■アウトドアサウナ一番の魅力とは?

川や湖が水風呂代わり。大自然の中でととのう(撮影:グッドサウナ iori)

──アウトドアサウナのいちばんの魅力を教えてください。

「熱いサウナとキンキンに冷えた水風呂に入るのを交互に繰り返す『温冷交代浴』がサウナの入り方。3回ほどこのセットを繰り返すと、全身の力が抜けて極度にリラックスした世界が訪れる。それは、サウナーたちの間で『ととのう』と言われる、日常では味わえない心身が真に整った状態です。

 アウトドアサウナでは水の透き通る川や湖といった天然の水風呂に飛び込み、せせらぎの音や小鳥のさえずりを耳に楽しみながら、澄み切った外気でととのうことができるんです」(高塚氏=以下同)

 アウトドアチェアに座り、リラックス状態で空を見上げればどこまでも広がる青空。日々の疲れはリセットされ、感覚が鋭く研ぎ澄まされる。

 通常のサウナでもそのような感覚は味わえるが、それを最大限に引き出せるのがアウトドアサウナなのだ。