いよいよ梅雨の季節が本格化している。雨が続くと釣りに行けない。たまに晴れた日があっても、連日の悪天候で増水して濁った水はなかなか元には戻らない。そして再び雨が降って……。

 釣りができないと思うと、欲求が余計に高まるのは釣り人の性(さが)か。けれど無理して行っても釣果も期待できないし、場所によってはかなり危険である。

 そんなとき、管釣り(管理釣り場)が救世主となってくれる。数ある管釣りの中でも、魚が立派で釣りごたえ十分。それでいてあまりスレていない場所、八千穂レイクへ行ってきた。

■爽やかな高原で過ごす一日

抜群のロケーションのウェーディングゾーン

 八千穂レイクは、長野県東部の佐久穂町にある人造湖だ。北八ヶ岳東側、標高1500mに位置しており、天気が良く風がない日には、周囲の緑を水面に映しこんで爽やかな絶景が広がる。いわゆる”ばえる”ロケーションとしてインスタなどのSNSにも投稿されているくらいだ。

 その景色の中で、自由にのびのびとロッドを振りラインを伸ばす。考えただけでもワクワクするではないか。たまにはそんな1日を過ごすだけでも満ち足りた気分になれる。ストレスフルな日常の息抜きにぴったりな環境だ。

■大物しかいない!? 釣れる魚は40cm以上のビッグレインボー(ニジマス)!

この日キャッチできたなかでも一番の大物

 放流されている魚はニジマス。公式サイトではニジマスは40~60cmと謳っており、大物しかいない! 魅力はサイズだけではない。魚体の美しさも特筆すべきで、天然モノのように尾も太く、ヒレも張って整った魚体のニジマスたちが多い。

 美しいだけではない。魚たちは筋肉質で、当然強烈なファイトをしてくれる。激しくジャンプしたり、引き込まれそうなほど走ったりして釣りごたえは十分だ。稀に40cmに満たない個体も釣れたりするが、いずれにせよ綺麗なニジマスなので、手元に寄せたときの喜びをひとしおだ。

 実はニジマスの他にも自然繁殖しているイワナもいるらしいが、僕はまだお目にかかれてない。「いつかは釣りたいな」そう思っていると、巨大なコイが悠々と目の前を横切っていった……。