令和2年3月には悲願であった国定公園にも指定された、日本屈指の人気登山スポット「中央アルプス」。季節ごとに異なる風景を見せる景観はどれも神秘的で、この風景を目当てに数多くの観光客が訪れている。
また、魅力的な登山ルートが多くあり、中でも千畳敷カールから空木岳までの縦走路は、山歩きの醍醐味である稜線歩きを堪能できるコースとして大人気。
他に、山岳愛好家に人気の日本を代表する山岳地帯としても知られている標高2728 mの檜尾岳(ひのきおだけ)は、コースタイムで縦走路のほぼ中間に位置し、抜群の眺望と自然環境から多くの人たちが登山を楽しんでいる。
■プロジェクトの立ち上げ
そんな檜尾岳には、現在無人の避難小屋(檜尾避難小屋)があり、もしものときの登山者を守る役目をはたしている。しかしながら、中央アルプス縦走路の途中にある山小屋は、この無人の避難小屋のみで、テント場に至っては一つもないのが現状。登山客が安全に縦走路を楽しむためにも、このことが大きな課題となっていた。
そのような現状を憂慮し、駒ヶ根市では檜尾避難小屋の大改修を決定。そのための施策としてプロジェクトを立ち上げることとなった。それが「中央アルプス檜尾避難小屋改修プロジェクト」。こちらは、駒ヶ根市がガバメントクラウドファンディングにチャレンジし、そこで多くの登山家や中央アルプスを愛する人たちから寄付を募り、その支援金を使って避難小屋を改修するというもの。避難小屋を有人化することで、登山者の安全・安心を守り、自然環境の保全も推進できるようにするのが狙いだ。
■中央アルプス檜尾避難小屋改修プロジェクトの特徴
① 檜尾避難小屋増改築工事・有人化
現在の避難小屋の収容人数は10名ほど。しかし、改修・増築を行うことで40名ほどが利用できるようになる予定。また、管理人室を設置し、夏から秋のトップシーズンには管理人が常駐して登山者の安全・安心を確保するとともに来訪者を温かくもてなしてくれる。
② 檜尾岳幕営地(テント場)新設
近年の登山ニーズや新しい生活様式に対応するため、檜尾岳直下に新たにテント場を設置。20張程度の幕営が可能になるとのこと。違法なテント泊と植物の踏み荒らしを防止できるため、結果として自然環境の保全にも繋がるという。
③ 緊急ヘリポートの設置(遭難救助活動の拠点)
万が一遭難事故が発生した場合に備え、山岳救助隊の派遣や要救助者の搬送拠点として、新設するテント場を緊急用ヘリポートとして利用される予定になっている。
登山を楽しむ人たちの安全のため、自然の環境保全の面からも必要な檜尾避難小屋の改修工事。中央アルプスの魅力を知っている人はもとより、今後、体感してみたいという人も、ぜひこのプロジェクトに賛同して欲しい。
■ガバメントクラウドファンディング概要
中央アルプス縦走路のハイライト・檜尾岳にぽつんと一軒家。 登山者、自然を見守るぬくもりたっぷりの山小屋にしたい!
●クラウドファンディングサイト「ふるさとチョイス」
寄付募集期間:2021年4月1日〜2021年6月30日
目標金額:3,000,000円
寄付方法:「ふるさとチョイス」内の下記専用ページから寄附
https://furusato-tax.jp/gcf/1185//
※ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。 控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
中央アルプス檜尾避難小屋改修プロジェクト実施スケジュール
・檜尾避難小屋増改築工事:令和3年初夏~秋(予定)
・檜尾岳幕営地(テント場):同上
・有人小屋営業開始:令和4年7月~(予定)
ガバメントクラウドファンディング返礼品
市内の高校や企業と連携し、当プロジェクト限定の返礼品を準備しています。
1.駒ヶ根工業高校生が作る檜尾避難小屋オリジナルプレート(※)&檜尾避難小屋ドローンDVD
2.檜尾避難小屋宿泊券
3.中央アルプス登山ガイド利用券(南信州山岳ガイド協会)
4.檜尾避難小屋竣工記念オリジナルラベル地ビール(㈱南信州ビール)
5.檜尾避難小屋竣工記念オリジナルウイスキー、スキットル(本坊酒造㈱マルス信州蒸溜所)
※ プレートを檜尾小屋に持参していただければ、小屋内に設置することができます。
(半永久的にお名前が刻まれます)
【お問い合わせ】
駒ヶ根市役所 産業部 商工観光課
TEL 0265-96-7724