■クライマックスは「弥生杉」
訪れた時期は「さつき吊橋」から先は通行禁止になっていたため、滝を鑑賞したあとは、さつき吊橋の手前の分岐で「弥生杉」に向かう階段を登っていく。大きな岩や切株が苔に覆われた景色は幻想的で、静かな沢音も心地よいBGMだ。
登りつくと、このコースのメインスポットとなる「弥生杉」に到着する。弥生杉は推定樹齢約3,000年とされる屋久杉の巨木。しかし、2024年8月に台風10号の影響により根元から折れて倒伏してしまった。その後、これからどのように植生が変化していくのか、自然のありのままの営みを後世に伝えるために、そのままの状態で現地に保存されることになった。現在は倒れた弥生杉を観察できる木製デッキが設置されており、根元の幹や横たわる巨木を鑑賞することができる。
■森のパワーを感じながらの下山
弥生杉の迫力をじっくり堪能したあとは、管理棟へと戻る下り道を進んでいく。その途中には、大きな気根が複雑に絡みついた「気根杉」が現れる。根元から幹の上へと根を張りめぐらせたその姿からは、みなぎるような生命力が感じられた。
こうした巨木や、沢の流れを横目に下っていくと、管理棟のある通りに出る。ショートコースながら、屋久島ならではの豊かな自然の循環を感じられる、非常に有意義な散策が味わえた。
<おすすめルート>
【弥生杉コース】
管理棟 → 憩いの大岩 → 二代杉 → 飛流おとし → 弥生杉 → 気根杉 → 管理棟
(所要時間:約1時間10分)
現在、白谷雲水峡は、台風や大雨の影響により、コースによっては復旧作業中の箇所があります。最新の情報は、「屋久島レクレーションの森保護管理協議会」のホームページでご確認ください。