■水面炸裂! 身近な水路で63cmをキャッチ
今回釣行したのは、利根川水系の支流につながる農業用水路。田園地帯をゆったりと流れる一見何の変哲もない水路だが、このような場所にナマズが潜んでいる。
実は、この場所では数週間前にも良型を掛けていた。しかし、あと一歩のところでフックアウト(バラシ)。その後も何度か足を運んだものの反応はなく、悔しさだけが残っていた。今回は、そのリベンジを兼ねた釣行である。
釣りを始めたのは午前5時頃。夏は日中の高水温を嫌って物陰に潜むナマズだが、朝夕の涼しい時間帯になると活性が高まる。水路を歩きながら、水が流れ込む場所や日陰を一つひとつ探っていく。
しばらく反応がないまま進んでいくと、排水パイプから田んぼの水が水路へと流れ落ち、水面が波立つ場所に到着した。「ここならいるかもしれない」。そう思い、トップウォーター・ルアーを泡の中へキャストする。
ルアーが泡の切れ目を横切った瞬間だった。
「バコン!」
水面が激しく割れ、大きな波しぶきとともにルアーが水中へ引き込まれた。十分に重みが乗ったことを確認してフッキングすると、ロッドは大きく弧を描く。何度も水面で暴れながら抵抗するナマズを慎重にいなし、無事にネットへ収めることができた。
計測すると全長63cm。身近な農業用水路に潜んでいたとは思えない堂々たる魚体だった。夏は流れ込みや日陰といった周囲より水温が低く安定した場所に身を寄せることが多い。今回の一尾は、そうしたポイント選びの大切さを改めて実感させてくれる価値ある魚となった。
筆者が使用したタックルと道具は以下のとおりである。
【使用タックル】
ロッド:バスフィッシング用のベイトロッド(ミディアムクラス)7ft
リール:バスフィッシング用のベイトリール
ライン:ナイロンライン18ポンド(4.5号)
ルアー:ナマズ、ブラックバス用の各種トップウォーター・ルアー(ノイジー系が中心)
【あると便利な道具】
偏光サングラス:水面の光の反射を抑え水中が見やすくなる。目の保護のためにも必須
ランディングネット:魚をすくうための網(ラバータイプ)
フォーセップ(プライヤー):ナマズの口からハリを外す際に使用
マウスオープナー:ハリを外す際にナマズの口を開けるための道具
長靴:水辺を歩く際にあると重宝する
虫よけグッズ:夏場は虫が多いため必須
日よけの帽子&日焼け止めグッズ:川岸で日陰がない時の必須アイテム
タオル:濡れた手を拭くために使用
ライフジャケット:水難事故防止の必須アイテム
■身近な水路は“大人の宝探し” マナーを守って楽しもう
ナマズ釣りの魅力は、大型魚との駆け引きだけではない。地図を眺めながら「この流れにはいそうだ」と想像し、新しいポイントを探し歩く時間もまた、楽しみのひとつである。実際に筆者も、Googleマップの衛星写真で支流や水路、流れ込みなどを見つけては現地を訪れ、これまで多くのポイントで釣りを楽しんできた。
もちろん、期待して訪れた場所で魚の気配がまったくないことも珍しくない。しかし、その一方で何気なく立ち寄った支流や水路から大型ナマズが飛び出すこともある。だからこそ、一尾との出会いは特別であり、新しいポイントを見つけた時の喜びは何ものにも代えがたい。
一方で、農業用水路の多くは地域の人々が生活や農業のために利用している大切な場所でもある。車は通行の妨げにならない場所へ駐車し、農作業中の人がいる場合は作業の支障にならないよう十分に配慮したい。また、私有地への無断立ち入りは避け、ルールとマナーを守って気持ちよく釣りを楽しむことが大切である。
釣れたナマズを写真撮影する際は、濡らしたラバーネットの上や水辺で手早く撮影し、速やかにリリースしたい。他にもバーブレスフック(カエシの無いハリ)を用いるなど魚への思いやりと釣り場への配慮を忘れずに。普段は気にかけず通り過ぎていたような細い流れや水路に目を向け、自分だけのお気に入りの一級ポイントを探してみてはいかがだろうか。