■マタエの分岐から西峰・東峰へ
つづら折りの終盤になると、大きな石がゴロゴロとした道へと変わり、マタエの分岐に到着する。マタエの分岐も視界がひらけた場所で、左が西峰、右が東峰へと続く。どちらも山頂までは約15分ほどの登りだ。また、双峰を経由して御鉢を回る約1時間半の周回ルートもあるが、道が細く崩れやすい箇所もあり、上級者向けとされている。
●西峰へ 鎖場と岩場の通過ポイント
西峰へ向かうルートには切り立った岩場に鎖が設置された場所が数か所ある。足元は花崗岩で滑りにくく、足を置くスペースもあるため、三点支持(手と足のうち3点を岩に置きながら進む方法)を意識しながら進みたい。一方で、難所とされる「障子戸(しょうじど)」では、道幅が狭く、高度感のある絶壁を回り込むように進む場所で、慎重に通過したい区間だ。
西峰は由布岳の主峰で、山頂は広々としている。鎖場や狭い道を越えた先にあり、到着するとほっとできる。
●西峰から東峰へ
西峰の山頂からマタエの分岐まで来た道を慎重に下り、東峰へと向かう。西峰とは異なり鎖場はないものの、足元は小石や砂の多いザレ場が続くため、滑らないよう注意して進みたい。山頂直下は傾斜がやや急になるが、西峰に比べると道幅もあり、歩きやすく感じた。東峰の山頂からも360度の展望が広がり、別府湾や由布盆地、西峰や御鉢まで見渡せる開放的な景色が望める。鎖場に不安がある場合は、東峰のみでも十分に登頂の達成感は味わえるだろう。
■選べるルートが魅力の由布岳
マタエの分岐までは穏やかな道が続き、終盤は傾斜が増していく。そこから先、西峰は鎖を使って岩場を越えるルート、東峰は比較的安定した道を歩けるルートとなっており、それぞれ異なる山歩きを楽しめた。自分の体力や経験に合わせてルートを選べるのも、由布岳の魅力のひとつだ。新緑に包まれた由布岳を、自分のペースで歩いてみてはいかがだろうか。
●【MAP】由布岳
【由布岳正面登山口から由布岳(西峰・東峰)往復コース】所要時間
由布岳正面登山口(0:00)→ 合野越(1:01)→ マタエ分岐(2:46)→ 由布岳・西峰(3:06)→ マタエ分岐(3:17)→ 由布岳・東峰(3:36)→ マタエ分岐(3:46)→ 合野越(4:44)→ 由布岳正面登山口(5:19)
歩行距離:約6.6km
累積標高差:登り 899m、下り 899m
合計所要時間:5時間19分