■春のアオリイカに有効な誘い方

 春のアオリイカは、昨夏に生まれてから厳しい自然界を生き抜いてきた個体であるため、まだ若い秋イカに比べて警戒心が高く、エギの動きをしっかり見てくることが多い。そのため、早く動かすよりは、じっくり丁寧に誘うことが有効な場面が多い。

 エギの移動距離を抑え、左右や上下に大きく動かして(ダート)沈めながら(フォール)エギをしっかりと見せて抱かせるイメージである。

 激しく連続したダートよりは、間を意識した誘いの方が反応がよいことが多い。

 筆者の実際の釣行でも、大きくエギをダートさせた後にゆっくりとフォールさせているときに、反応が多かった。またはじめに仕掛けを投げ込むキャスト後にエギを沈めているときにも反応があることが多いので、油断せずに集中を切らさないことも大切だ。

■エギの選び方

ケイムラカラーのエギとアオリイカ

 エギはサイズ・カラーが豊富なため、どれがよいか迷いどころだ。アオリイカでは、3.5号を中心に使用し、場所や活性の度合いによっては3号も使用する。

 カラーについては、ナチュラル系やアピール系などたくさんあるが、ケイムラを使用しているカラーがおすすめだ。ケイムラは「蛍光紫外線発光」を略した呼び方で、紫外線によって淡く発光する特殊な塗料のこと。

 このカラーは朝マズメ、日中の澄んでいる潮、夕マズメなど使える時間帯が広いのが特徴。今回は日中のエギングだが、夜間でも常夜灯や街灯などのわずかな光量でも使用できるのでぜひ持っておきたいカラーのひとつだ。

 ゴールド系マーブル系も時間帯や光量を気にせずに使えるのでおすすめだ。

下地がゴールド系のエギと釣れたアオリイカ

■知っておきたい安全とマナー

 堤防は比較的安全な釣り場ではあるが、足場の高い堤防や滑りやすい場所、足場の不安定な場所もあるため注意が必要である。ライフジャケットの着用や、無理ない立ち位置の確保は基本となる。

 周囲の釣り人との距離を保ち、キャスト時には後方確認を行うなどの配慮も重要だ。

 ゴミは持ち帰り、釣り場をきれいに保つことや、駐車禁止の場所に停めないなど駐車マナーは忘れてはならない。多くの人が利用する場所だからこそ、基本的なマナーを守って釣りを楽しもう。

■日中の堤防に春のアオリイカを狙いに行こう

 春のエギングは、大型のアオリイカが狙える魅力的なシーズンである。すべての釣行で結果が出るわけではないが、その分1杯の価値は大きい。春の海の気持ちよさを感じながら、アオリイカを狙う時間もまた、この釣りの魅力のひとつである。

 春の海に足を運んで、アオリイカを狙ってみてはいかがだろうか。