■羊の命と向き合うレストラン
レストランの手前に羊舎があるので、「今からこの子達の命をいただくのだな」というある種の緊張感が走ります。
オーナーの西塚さんによると、ここでは常時200頭ほどのサフォーク羊を大切に飼育しているそう。一般的な羊は早く大きくするために配合飼料に頼りがちですが、「ひつじや」では自給飼料を中心にバランスの良い飼料を食べさせているとのことです。きっと、これがあのしつこくない脂や、力強いうま味のあるお肉が育つ理由なのだと思います。
手塩にかけて育てた羊は、捌いてから約1週間、枝肉のまま冷蔵庫で寝かせて熟成させ、注文が入ってからスライスされます。効率を重視した現代の食卓ではなかなか味わえない、この手間からしか生まれない瑞々しさがありました。
食べたあと、もう一度羊舎の前を通る時には「ありがとう。美味しかったです」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。天元台や月山の斜面を滑り、同じ山形で自家飼育100%の奇跡のジンギスカンをいただく体験は、単なる食事を超えることでしょう。
なお、「ひつじや」の予約は希望日の1か月前から、基本はネットで受け付けています。私たちは3月の三連休の土曜日にランチの予約をしましたが、数日後に時間変更をしようと再度確認したところ、すでに空きはない状態でした。人気店のため、早めの予約をオススメします。
●「ひつじや」
住所:山形県村山市富並4220-15
電話:0237-057-2862
営業時間:11:30〜15:00、17:00〜21:00(完全予約制なので要注意)
休業日:月曜日・火曜日 ※事前にInstagram等で確認をオススメします。
アクセス:電車 の場合→JR奥羽本線「村山駅」からタクシーで15分。
車の場合→東北中央自動車道「東根IC」から国道13号を北進。約30分。