◼️海から朝日が昇る時間帯がハイライト
空がわずかに白み始めた頃に目を覚ますと、早朝だけあって空気は冷たい。湯を沸かし、自分はコーヒー、息子はココアを手に、それぞれ椅子に腰掛けて水平線の彼方を静かに眺める。
この日は、雲が水平線沿いに厚くかかっていて、日の出の時間になっても太陽の姿はなかなか現れなかった。飲み物を口に運びながら、ただじっと待つ。するとしばらくして、雲の上からゆっくりと太陽が顔を出した。ついさっきまで、風もないのに感じていた肌寒さが、陽を浴びた瞬間にすっと消えていく。体の芯まで一気に温まるような感覚に、自然の力の不思議さを改めて思い知らされた。
神割崎キャンプ場は通年営業で、冬の間も利用できる。太平洋に面した南三陸は、内陸部に比べて雪が積もることは少ないという。もちろん冬季はスタッドレスタイヤが必須だが、それでも季節を問わずぜひとも訪れて欲しいキャンプ場のひとつだ。
◼️道中の寄り道も楽しもう
首都圏から向かうと、片道5時間以上かかるので、道中の旅も併せて楽しみたい。
我々は夜中に関東を出発し、常磐道をひたすら北上。まずは、「ゆりあげ港朝市」に立ち寄った。この朝市は、30年前から毎週日曜日と祝日に開かれている。多い日には1日で1万人以上も訪れるという、仙台を代表する観光スポットである。
会場の活気は想像以上で、魚介類はもちろん、肉や野菜、惣菜まで揃い、「無いものがない」と言っていいほどの充実ぶりなので、キャンプ前の買い出しにもちょうどいい。
筆者は市場内にある一軒で「マグロづくし丼」を注文した。値段は1,300円。よくある見た目だけ立派で観光客向けの高額な海鮮丼とは違い、ネタの鮮度は抜群。しっかりと“港町の朝市”らしい一杯だった。
さらに、日本三景のひとつとして名高い「松島」にも立ち寄った。
岸からでも、点々と浮かぶ島々が海に散りばめられている様子は十分に美しいが、せっかくならフェリーに乗って、昭和を彷彿とさせる独特の語り口調のガイドさんの軽快な解説トークを体験してほしい。解説の締めくくりには、ガイドさんが突如として名産の海苔の売り子に変貌し、まるでバナナの叩き売りのような勢いで畳みかけてくる。その見事なトークにすっかり乗せられ、気がつけば名産の海苔を購入していた……。
もちろん、文句なしに美味しかった。
<絶景キャンプフォトグラファーのおすすめポイント>
・朝日が見えるフリーサイトは第1と第3サイトがおすすめ
・日曜日に仙台にいるなら「ゆりあげ港朝市」へ
・南三陸町震災復興祈念公園は訪れて欲しい場所
・南三陸町のさんさん市場は鮮度のある魚介類がお安く購入できる!
・日本三景の松島のフェリーのガイドの軽快なトークはぜひ聞いてほしい