今年も「朝霧JAM」の季節がやってきました。熱狂的に盛り上がるイメージの夏フェスとはまた違った環境で楽しめる秋の野外フェス。猛暑もようやく過ぎ去り、もしかしたら2025年は最も秋フェスを楽しめる環境にあるのかもしれません。
初参戦は2003年。その後、間が空いた年もあるものの、一昨年、昨年と連続で足を運んでいる筆者が、参加者視点で朝霧JAMの楽しみ方とお役立ち情報をお届けします。
■富士山の裾野に広がる最高のロケーション
25年前、朝霧JAMのスタート当初の名称は、「IT'S A BEAUTIFUL DAY Camp in 朝霧JAM」。看板に偽りなしなのは、一度でも参加すれば誰もが納得します。メインステージとなるRAINBOW STAGEのロケーションが、記事のトップに上げた写真を見れば一目瞭然です。
さらに反対側に目をやると─。

会場の朝霧高原は富士山の西の裾野。この最高のロケーション、「IT'S A BEAUTIFUL DAY」としか言いようがありません。ちなみにトップ画像のアングル、誰でも登れる小さな丘の上から撮影できます。富士山が雲の隙間から姿を現したらぜひ、記念撮影を。
RAINBOW STAGEの客席はすり鉢状になっており、後ろ半分ほどがなだらかな傾斜になっています。
もうひとつのステージがMOON SHINE STAGE。風に揺れるタコのバルーンオブジェが目を惹きます。こちらはDJセットだったり、音響系のユニットだったり、ややゆったりしたムードが漂っています。

■忌野清志郎が23年ぶりの「来日」!?
というわけで、今年のラインナップはこちら。

ステージ割やタイムテーブルは既に、公式HPで発表されています。出演者のプロフィールとともに、当日まであれこれシミュレーションするのも、フェス前の楽しみ。
今春、復活を遂げたYOGEE NEW WAVESを幕開けに、〆は忌野清志郎 ROCK'N'ROLL DREAMERS。「忌野清志郎、23年ぶりの来日」とは泣けます(清志郎、2002年の朝霧JAMに出演していたのです)。
一見、穏やかでピースフルなフェスのようで、クセモノな出演者が紛れ込んでいるのも、朝霧JAMの魅力のひとつ。HIATUS KAIYOTE、ZAZEN BOYS、Nariaki Obukuro(DJ)など、今年も一筋縄では行かなそう。「んoon」なる、名前からして謎めいたバンドも。未知なる音楽との出会いも、フェスならではの楽しみ。


ちなみに余談ですが、筆者は毎年、朝イチのラジオ体操に参加したことがほとんどありません。テント内でまどろみながら、遠くにお馴染みのあのメロディを聞いたことはありますが……。今年は早起きに挑戦してみたいと思っています。
■キャンプ好きならぜひオーバーナイトで
朝霧JAMの会場となる朝霧ジャンボリーは、普段からオートキャンプ場として運営されている場所。初心者参加でもレンタルテントもありますし、宿泊施設と会場間のシャトルバスつきツアーも選べて安心です。
キャンプサイトは3つ。AサイトはRAINBOW STAGEの客席後方。そのままステージが見られるのが魅力。Bサイトは、2つのステージから少し歩いた林間に。そして、シャトルバスで会場まで10分ほど離れた場所に、ふもとっぱらオートキャンプ専用エリアがあります。Aサイトのみ、炊事や大型パラソル不可。

筆者は、だいたいBサイトを利用しています。料理はほどんどしないのですが、ステージと程よく離れ、地面が平面なのも楽。広場のようないくつものエリアに分かれており、それぞれが緑に囲まれていて独立しているので、チルアウトしたい気分の時にちょうどよいロケーションでもあります。
そして最大の理由は、オーバーナイトキャンプができるから。朝霧JAMのステージは土・日曜の2日間ですが、Aサイト以外は翌月曜まで滞在可。帰りの時間を気にせず、トリまで心ゆくまで堪能し、翌朝出発。月曜にお休みが取れれば、オーバーナイトが最高の過ごし方だと思っています。
一度だけ、Aサイトにテントを張り、トリ終了後にBサイトへテントを移動したこともあります。が、2日間の疲れと、しこたま飲んだツケで、なかなか難儀でした。翌朝起きて外に出ると、自立はしているが妙な格好のテントが……。以来、Bサイト派になりました。
尚、昨年初めてレンタルテントプランを利用したのですが、とても便利。場所は選べませんが、設営も撤収もしなくてOK。特に撤収をしなくて済むのはとても楽です。荷物も寝袋やマットなど、最低限で済みます(料理をしなければ)。

出発5日前の12時まで受付可なので、今年も利用するつもりです。