2019年のコロナウイルス感染拡大の影響でここ数年、野外フェスは自粛されていたが、今年から感染対策も万全に全国各地で夏フェスが行われた。野外での秋フェスも、9・10月に全国各地で開催が予定されており「今年こそデビューするぞ!」と意気込んでいる人も少なくない。

カレンダー内の記載はごく一部。9月10月も野外フェスは全国各地で開催が予定されている

 100%野外フェスを楽しむには事前に知っておくべきことが複数ある。今回は初心者が知っておくべき野外フェスの鉄則を7つ解説しよう。

■1. 着替えと薄手の上着を持っていく

 野外フェスといえば、好みのアーティストの出番がくると踊って騒ぐのが一般的だ。9月いっぱいまでは汗をかいてTシャツがベチャベチャになることを覚悟しておこう。

 着替え(特にTシャツ)は2〜3枚余分に持っていくことをおすすめする。またフェス会場によっては、夜になると肌寒くなるため、脱ぎ着しやすい上着を持っていこう。

■2. 水分補給は神経質になるくらいがちょうどいい

 野外フェスで一番気をつけなければならないのが、脱水症状。常に汗をかく環境下にいるため、水分補給はこまめにとることが大事。目安としては、コップ1杯の水(約200ml)を1時間ごとに飲み、1日1.2Lの摂取をおすすめとしている。

■3. 雨対策にレインコートを持参

レインコートを忘れても、アーティストの物販コーナーに売っていることもある(撮影:田芝也友)

 野外ではゲリラ豪雨や冷たい雨に見舞われることも多いため、レインコートを持っていこう。大型規模の野外フェスでは、傘の持ち込みは基本禁止となっている。

 また、雨が降ると地面がぬかるむことがあるため、サンダルなど歩きにくいものを履いていくのもやめておこう。

■4. 食事はピークの時間をずらしてとる

 フェスといえば、屋台も醍醐味の一つだ。だが、人気店ほど長蛇の列になってしまう。特にお昼時のピークになると1時間近く並ぶこともある。そうならないためにも、少し早い昼食がおすすめ。ピークの時ほど列に並ばなくてもすみ、売り切れの心配もない。

■5. アクセスや施設内のマップ、移動時間を把握しておく

お目当てのアーティストを見逃さないためには会場内の移動時間を考慮することも大切(撮影:田芝也友)

 初めて参加する場合、アクセスと施設内の移動で注意したいのは下記の4つ

・駐車場があるか(事前に駐車場チケットが販売されていることもある)
・電車とシャトルバスの時間を調べておく
・見たいアーティストとステージを決める(ステージ移動時間も加味する)
・トイレの場所を確認しておく

 山間部のフェスなど、ステージが多く、広大な土地で行われるフェスだと、ステージ移動にかなり時間がかかってしまう。20〜30分歩くこともあるので、それらを考えたスケジューリングをしよう。

■6. スリや盗難事故に注意

 残念ながら、野外やキャンプフェスでのスリや盗難は毎年発生している。特に高価なチェアやキャンプ用品などはターゲットにされやすい。

 貴重品は常に持ち歩くようにして、宿泊するフェスの場合、テントに鍵をつけておくのも効果的だ。
財布などポケットには入れず、ボディバックなどに入れ、常に監視できるようにしておこう。